今年も京都の美しい秋の訪れを感じるこの時期、リズムにのって舞い踊る姿を思い浮かべると心が躍ります
祇園甲部の秋の舞踊公演が10月1日から始まるその前の大切な準備として、稽古の総仕上げである「大ざらえ」が行われました
この伝統的な舞踊の公演は、私たち京都人にとって特別な意味を持ちます
祇園甲部の秋の舞踊公演「温習会」では、「京舞井上流」に伝わる美しい曲の数々が披露されます
今年(2025年)は、約80人の芸妓や舞妓たちが、彼らの稽古の成果を観客に見せる機会となります
9月30日、会場となる京都市東山区の祇園甲部歌舞練場では、華やかな衣装をまとった芸妓や舞妓たちが集まり、最後の準備を整える「大ざらえ」が行われました
「京舞井上流」の家元であり人間国宝である井上八千代さんが見守る中、舞妓たちは「名取笠」などの演目を稽古し、手の位置や体の動きなどを一つ一つ確認して舞の完成度を高めています
舞妓の明日葉さんは、「温習会のためにみんなで稽古を続けてきたので、たくさんの人たちに見ていただきたいです」と笑顔で語りました
また、初めて温習会の舞台に立つ舞妓の真帆さんは、「大ざらえは緊張しましたが、本番ではみんなの足を引っ張らないように頑張りたいです」と緊張感を持ちながらも前向きな気持ちを述べていました
「温習会」は10月1日から6日まで開催されます
この素晴らしい伝統文化をぜひ多くの人に楽しんでいただきたいですね
「京舞井上流」というのは、京都における伝統的な舞踊の流派の一つです。この流派は、舞妓や芸妓たちが演じる舞のスタイルで、高い技術力と美しい表現が魅力です。「京舞」はその名の通り、京都の文化と歴史を色濃く反映しており、舞台での理念や動きには、深い意味が込められています。京都の美しい景色を背景に、彼女たちが身に着ける華やかな衣装と優雅な振り付けには、思わず魅了されます。
- 京舞とは、京都に伝わる舞踊のスタイルであり、主に舞妓や芸妓が演じるものです。優雅でしなやかな動きが特徴です。
- 歌舞練場とは、舞踊や劇などの公演が行われるための専用の施設です。特に京都の舞妓や芸妓の舞台が行われる場所です。
- 温習会とは、京都の伝統舞踊の発表会で、稽古の成果を披露する場です。舞妓や芸妓が中心となり、多くの人々に伝統を楽しんでもらいます。
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