山科区の復興教会と教会が歩んだ歴史

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山科区の復興教会と教会が歩んだ歴史

 今日は、京都市山科区にある京都復興教会のお話をします

この教会は、昔の戦争の時に困難な時代を乗り越え、信者たちの努力によって生まれました

特に、キリスト教プロテスタントの一つであるホーリネス系の教会は、戦争中に様々な弾圧を受けましたが、その信仰を保ち続けてきました

 教会の前身である京都朱雀教会は、竹入高牧師という牧師が摘発され殉職した後に解散しましたが、信者たちは諦めずに信仰を守り続けました

1946年2月には、ホーリネス系の大津東教会の緒形乙枝牧師が信者4人と共に、四宮駅近くにあった粟津佐平さんの家で教会を復興しました

 その後、教会の名前は京都復興教会に変更され、「京都をリバイバル(復興)させる祈りの場」と名付けられました

戦後の京都は貧しく、多くの人が苦しんでいた時代でしたが、教会では信者たちが集まり、助け合う場となりました

深谷与那人主任牧師によると、当時は炭を買うお金さえない信者たちが、持ち寄りの集会を開いていたそうです

 その後、教会は献金や毛糸を売って得た資金で、現在の千坪の土地を手に入れ、1954年に礼拝堂を完成させることができました

また、同時期に幼稚園も開設しましたが、当時は園舎がなく「もぐりの幼稚園」と言われることも

1957年には園舎を建設し、下支えの道を開きました

 教会は毎年、竹入牧師が摘発された6月26日に弾圧記念礼拝を行い、彼の殉職と教会の歴史を思い出す時間を持ってきました

しかし、これまで外部に対してその歴史を語る機会は少なかったようです

深谷主任牧師は、仲間のクリスチャンたちからの冷たい仕打ちを受けた経験を持ち、それが信者たちの心に深い傷を残したとも語っています

 このような歴史を経て、牧師自身も変わったと言います

「厳しい集会だと思っていたけれど、困難を乗り越えた話は人を勇気づける

この歴史こそが誇りだ」と考えるようになったそうです

ピックアップ解説

「復興」とは、何かを再びもとの状態に戻すことを意味します。京都復興教会は、かつての歴史を大切にし、信者たちの思い出や信仰の復活を目指しています。復興はただの再建ではなく、人々の心と希望をも再生させる大切な作業なのです。教会が持つ復興の精神は、京都全体を活気づける力を持っています。みんながつながり、共に支え合うことが何よりも重要なのです。

キーワード解説

  • 弾圧とは、特定の人々や団体が強い力で抑えつけられることを指します。特に信仰などの自由が制限されることが多く、歴史の中でも多くの宗教がその影響を受けました。
  • 信仰とは、神や超自然的な存在を信じることを言います。人々が心に希望や道を示すものを持つことで、精神的な支えやコミュニティのつながりが生まれます。
  • リバイバルとは、何かが再び盛り上がることを意味します。この言葉は宗教などの文脈でよく使われ、失われた信仰を取り戻すことや新たに活気を与える運動を指します。

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