今年も楽しみな京都の初夏の味覚「丹後とり貝」の出荷中止

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今年も楽しみな京都の初夏の味覚「丹後とり貝」の出荷中止

初夏の京都では、美味しい「丹後とり貝」が楽しめる季節ですが、今年は残念ながら思わぬハプニングが起きてしまいました

京都府北部の舞鶴湾を中心に養殖されるこの貝が、国が定めた基準値を超える貝毒が検出されたため、出荷が中止となったのです

「丹後とり貝」とは、舞鶴市、宮津市、京丹後市の3つの湾で養殖される美味しい貝です

特に舞鶴湾のものが全体の約6割を占めているため、漁業者たちにとっては特に大きな打撃となっています

例年、5月から6月にかけて出荷される「丹後とり貝」ですが、今シーズンは5月中旬に舞鶴湾から基準を超える貝毒が見つかり、出荷が遅れていました

基準値を下回る検査結果が3週続けば出荷可能ですが、残念ながらそれが実現しませんでした

さらに、宮津市で養殖されている貝もすでに出荷中止が決まっており、今シーズンの出荷見込みは15万個から、安全が確認された京丹後市の貝のみ、約5万個にとどまることになりました

京都府漁業協同組合の千賀部長は、「全体の6割以上を占める舞鶴湾の貝が出荷できず、大きな痛手です

漁業者はずっと手入れをしてきたので、大変落胆していますが、美味しいものを届けたいという気持ちは変わりません

今年の冬には来年の販売に向けて準備をするつもりです」と語っています

ピックアップ解説

「丹後とり貝」とは、京都府北部で養殖されている貝の一種で、その名の通り丹後地区に多く生息しています。この貝は、特にその食感と味わいが評判で、初夏の風物詩として多くの人に親しまれています。年間を通して釣りや観光客が訪れるほど人気で、地元の人が愛してやまない存在なのです。ただ、魚介類には自然とともに生活している分、どうしても予期せぬトラブルがあることもあります。私たちも「丹後とり貝」を楽しむためには、安全管理が必要だということを忘れずにいたいですね。

キーワード解説

  • 貝毒とは、特定の藻類が原因で貝に蓄積される毒素で、これが人間が摂取すると食中毒を引き起こすことがあります。特に梅雨から夏にかけて、藻類が繁殖しやすくなるため、状況によっては貝の出荷に影響が出ることがあるのです。
  • 養殖とは、魚や貝を人間が意図的に育てることを言います。自然環境の中で成長する魚や貝と違い、養殖をすることで早く、安定的に供給が可能になります。また、養殖されたものは品質が良く食べやすいのも特長です。
  • 舞鶴湾とは、京都府北部に位置する湾で、美しい自然に囲まれた景観が魅力です。この場所は、漁業が盛んな地域であり、特に新鮮な海の幸が楽しめるスポットとしても知られています。

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