最近、京都市ではペットが増えすぎてしまい、適正な飼育ができなくなる「多頭飼育崩壊」という問題に対処する新しい取り組みが始まります
これは、生活が苦しい世帯で飼われている犬や猫に対して、無償での避妊去勢手術を行うというものです
これによって、飼い主の経済的負担を軽くしつつ、動物たちの福祉も考えようという狙いがあります
多頭飼育崩壊は、飼い主が犬や猫をたくさん飼うことで、衛生状態が悪化し、病気が広がったり、近所とのトラブルが起きやすくなります
特に、生活が厳しい飼い主にとっては、適切な飼育が難しいのが現状です
京都市は、2021年から2030年を見据えた「動物愛護行動計画」の一環として、こうした問題を重点的に解決しようとしています
例えば、2024年度には京都動物愛護センターが多頭飼育崩壊した世帯から犬が14匹、猫が31匹引き取ったという事例があり、残念ながら一部は病気のために安楽死されてしまったのです
このように、実際に多頭飼育崩壊が起こると、動物たちも大変な状況に置かれてしまうのです
新しい事業では、福祉の専門家たちが飼い主の自宅を訪れ、現状を確認して多頭飼育崩壊のリスクを早めに見つけ出します
無償の手術を受けることができるのは、市民税と府民税が非課税の世帯で、雄雌が混在して3匹以上の犬や猫を飼っている方々です
手術が必要な場合は、専門の業者が手続きを行い、動物病院で手術を受けさせ、翌日に飼い主のもとへ戻します
市は、最大で100匹分の手術を予定しており、事業費270万円も予算に計上されています
担当者は、「多頭飼育崩壊は人も動物も不幸にする問題です
手術費用を捻出できなかった飼い主にとっても安心できる手助けになります」と語っています
「多頭飼育崩壊」という言葉を聞いたことがあるかもしれませんが、これはたくさんのペットを飼っているうちに管理が難しくなり、飼い主が健康や経済的な理由で手に負えなくなる事態を指します。これは、多くのペットを愛している飼い主にとっては悲しいことですが、ペットたちにとっても非常に厳しい環境を生むことになります。ペットが数匹いる家では、トイレの掃除や食事の管理が難しくなり、病気が広がる原因にもなってしまうのです。この問題は特に生活が苦しい人々に多く見られるため、ペットを持つということが好きだからこそ、きちんとした支援が必要だと思います。
- 多頭飼育とは、ひとつの家庭で複数のペットを飼うことを指します。必要な管理や世話ができるかどうかが重要です。
- 動物愛護とは、動物たちの権利や福祉を守るための活動です。動物が大切にされる社会を目指しています。
- 避妊去勢手術とは、ペットの繁殖を防ぐための手術です。これにより、無駄な出産を減らすことができます。
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