京都市の琵琶湖疏水が支える水道と歴史

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京都の美しい自然と歴史を感じる琵琶湖疏水は、135年前に誕生した「生きた産業遺産」です

この疏水(しょすい)は、なんと143万人もの京都市民に水道水を送り届けており、私たちの暮らしや経済活動を支える大切な存在なんです

さらに、疏水は憩いの場や観光資源としても大活躍しています

実際、市上下水道局によると、「第二疏水」の水は、3カ所の浄水場でしっかりと処理された後、各家庭や企業へと運ばれていきます

なんと、京都市内で使われる水道水はほぼ100%が琵琶湖からの水を使っているんですよ!

もう一つの大きなポイントは、重要文化財に指定されている伏見と夷川の両発電所が今でも現役で稼働していることです

この疏水の意義について、琵琶湖疏水記念館の久岡道武資料研究専門員は「近代京都の礎であり、現在も生活に不可欠なライフライン」と教えてくれています

また、疏水の恵みは左京区岡崎地区の発展にも寄与しています

ここには「無鄰菴(むりんあん)」という美しい日本庭園があり、明治の元勲、山県有朋が建てた別荘です

この庭園は、第一疏水の水を利用しており、また南禅寺水路閣を通る哲学の道も、人々の散策にぴったりの人気スポットです

さらに、大津市では重文指定の新緑の大津運河を行く船の光景が見られ、毎年、観光シーズンには「びわ湖疏水船」が運航されています

これは自動車や鉄道が発達する前の舟運を67年ぶりに復活させたもので、今や桜や紅葉を楽しむ観光資源としても多くの人に利用されています

ピックアップ解説

「疏水」とは、特に水を供給するために作られた人工の水路のことを指します。江戸時代や明治時代には、農業や工業の発展に大きく貢献しました。京都の琵琶湖疏水はその一つで、現在も重要なライフラインとして位置付けられています。実はこの疏水があることで、京都は美しい景観を保ちつつ、生活に必要な水を常に確保しているのです。風景を楽しみながら歴史を感じられる場所として、多くの観光客が訪れる理由もここにあります。

キーワード解説

  • 疏水とは、主に水を供給するために作られた人工の水路のことです。
  • 水道水とは、私たちの家庭や店舗に供給される飲料水のことです。通常、浄水場でろ過され、安全性が確認されています。
  • 観光資源とは、旅行者を惹きつけるための自然や歴史的な資産のことを指します。京都には寺院や伝統文化が多く存在します。

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