亀岡市で藤田千代子さんが講演、アフガン支援の意義

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亀岡市で藤田千代子さんが講演、アフガン支援の意義

 2025年6月1日、京都府亀岡市荒塚町で、故中村哲さんと共にアフガニスタンでの人道支援に携わった看護師の藤田千代子さんの講演会が開催されました

このイベントには市民約200人が参加し、中村さんが残した大切なメッセージに耳を傾けました

 藤田さんは1990年からパキスタンに赴任し、その後アフガニスタンで中村さんと共に医療活動や食糧支援を行ってきました

現在はNGO「ペシャワール会」が運営する「PMS」の支援室長として活動しており、現地を定期的に訪れています

 講演では、藤田さんが医療や食糧支援の具体的な様子を紹介し、異文化理解の大切さについても中村さんの言葉を引用しながら語りました

中村さんは「農業国だから畑が耕せるようにすればいい」と説き、アフガニスタンの人々が安心して暮らすために灌漑(かんがい)事業が重要であることを強調しました

 かつて2001年、国連の経済制裁が行われたアフガニスタンに対して、強い非難の声が上がる中、支援活動には億単位の寄付金が集まりました

藤田さんは、中村さんの「われわれは非難の合唱に加わらない」という言葉を誇りに思い、感慨深く振り返りました

 講演では質疑応答の時間も設けられ、「現地の生活に溶け込むにはどうすれば良いか?」という問いに対して、藤田さんは「言葉を覚え、現地の人と同じものを食べ、同じものを着ること」が重要であると中村さんが求めていたことを語りました

 中村さんはアフガニスタンで農業用水路を作り上げ、その活動を続けていましたが、2019年に残念ながら凶弾に倒れてしまいました

この講演会は、大本・人類愛善会が創立100周年を記念して開催されたもので、多くの人がその経験と成長のストーリーから学びました

ピックアップ解説

中村哲さんは、アフガニスタンで多くの支援活動を行い、現地の人々の安全な生活を考えていました。特に、灌漑事業は農業国アフガニスタンに必要不可欠であり、中村さんはその重要性を強調しました。農業用水路を整備することで、農業の発展や人々の生活向上に寄与することができるのです。

キーワード解説

  • 灌漑とは、農業用の水を作物に供給することです。水不足の地域で農業を行うには特に重要な手段です。
  • NGOとは、非政府組織のことを指し、主に社会貢献や人道支援などの活動を行う団体です。
  • 人道支援とは、災害や戦争などで困窮している人々を支援する活動のことです。

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