
みなさん、こんにちは!京都の山科区にある市中央斎場では、少しユニークな取り組みが進行中です
この取り組みは、故人の火葬に伴って出てくる「残骨灰」から貴金属を取り出し、それを売却して得た資金を斎場の修繕や環境向上に使うというものです
遺族の感情に配慮しつつ、施設の維持に役立てるのが狙いです
每年、この取り組みから市には約1億から3億円の収入があり、その収益は公共施設の整備に役立てられています
今年度は、斎場内の駐車場に新たにトイレ棟を作ることが決定しました
市中央斎場の歴史と取り組み
市中央斎場は1981年に開設され、もうすぐ40年が経とうとしています
2021年度からは「減容化」という取り組みを始め、残骨灰の山を小さくするために骨とそれ以外のものを分ける作業が行われています
この過程で、故人の歯の治療に使われる貴金属を抽出し売却する、新しい試みが始まったのです
残骨灰からの貴金属抽出
2024年度には、約134トンの残骨灰から金やパラジウムなどが抽出され、なんと2億円以上の売却額を達成しました
このお金はほとんどが公共施設の整備に活用されています
トイレ棟の設計と目的
来年の3月には、新しくトイレ棟を作る予定です
このトイレ棟は、男性用、女性用、多機能トイレの3室を備え、約4500万円の工事費がかかりますが、その中から1700万円を基金から充てます
現状では、車を降りてから館内のトイレまでに距離があり、利用しにくいとの声がありました
そのため、このトイレ棟の設置は大きな利便性向上につながることでしょう
遺族感情への配慮
残骨灰の取り扱いについては、遺族の気持ちに配慮をしながら進める必要があります
市では、残骨灰の搬出作業から貴金属の買い取りまでを行う業者を慎重に選んでいます
故人の尊厳を守るために、丁寧な取り扱いや技術が必要です
この取り組みは、依然として進行中であり、現在までに残骨灰を収蔵する施設の3分の1が減容化されたそうです
今後も、市では火葬炉の改修にこの基金を充てる予定です
金属の貴金属とは、貴重な価値を持つ金属のことで、金、銀、プラチナなどがあります。これらの金属は、工業やジュエリーに使われるだけでなく、時には医療や歯科治療にも使用されます。特に歯の治療に使われる金属は、回収後に再利用されることが多く、環境への配慮も忘れてはいけません。京都の市中央斎場では、故人の遺族の気持ちを大切にしながら、残骨灰から貴金属を抽出する取り組みが行われています。これにより、金属を有効活用し、山科地域の発展にも寄与しています。
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