2020年12月に京都市の病院で行われた医療行為が、男児に重い障害をもたらしたとして、京都府警が産婦人科医を告発しました
この事例は、私たちが医療の安全性について考えるきっかけになるかもしれません
なぜなら、医療行為の選択がどれほど重要かを示しているからです
医療行為の経緯
男児の母親は逆子の状態で出産を望んでいました
逆子とは、胎児が通常とは逆の位置になっていることを指します
そのため、外回転術という手法を用いて胎児の向きを整えることになりました
この手術は専門的な技術を要するものです
外回転術の重要性
外回転術は、胎児を外から手で押して回転させる方法ですが、実施する際には胎児の健康状態を慎重に確認することが不可欠です
この男児の場合、医師がその判断を誤り、適切なタイミングで帝王切開を行わなかったため、深刻な結果を招いてしまいました
医療事故の影響
男児は施術後に帝王切開で出生したものの、脳障害、四肢麻痺、てんかんなどの重い障害を負いました
これは母親にとって、非常に辛い経験であり、彼女が告訴に至った背景でもあります
病院側の見解
病院はこの事例を医療事故として認め、多くの問題点を指摘しています
「早期の帝王切開を行っていれば、障害の程度が軽く済んだ可能性が高い」とも報告されており、大きな責任を感じているようです
このように、医療行為の選択や判断の重要性が問われる事件が京都で起きてしまいました
私たち市民がこうした事例から学び、医療機関に対する信頼を築くためにはどうすれば良いのか、改めて考える時かもしれません
逆子(さかご)とは、胎児が通常の頭の下にあたる位置とは逆に、足の方が下に来ている状態を指します。この状態で出産するのは非常に危険であり、場合によっては帝王切開が必要になります。逆子の状態は妊娠28週頃に多く見られ、自然に回転することもあるため、医師や母親は注意深く経過を見守る必要があります。外回転術は逆子を治すための方法の一つですが、全ての妊婦に許可されるわけではありません。だからこそ、医師の経験や判断が重要なのです。
- 逆子とは、胎児が通常の位置とは逆に、足が下にきている状態のことです。
- 帝王切開とは、母親の腹部を切開して赤ちゃんを取り出す手術のことです。通常の分娩が難しい時に行われます。
- 医療事故とは、医療行為において、予期しない事故や過失が起こり、患者に対して損害を与えることを指します。
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