京都水族館(京都市下京区)では、希少な淡水魚「タンゴスジシマドジョウ」の繁殖プロジェクトを始めました
この魚は、京都固有の絶滅危惧種で、特に丹後地方の一部の河川でしか見つからない非常に珍しい存在なんですよ!今回、水族館は滋賀県立琵琶湖博物館から91匹のタンゴスジシマドジョウを迎えることにしました
この魚は2010年に丹後地域で発見されて以来、普段は砂底に隠れて生活しています
体長は10センチほどで、特徴的な模様である横じまや縦じまがあるのが魅力です
タンゴスジシマドジョウは、行動範囲が狭い生き物で、その珍しさからも、環境省や府のレッドリスト、国際自然保護連合(IUCN)でも「絶滅危惧IA類」とされ、非常に危険な状態にあると認識されています
京都水族館は、2013年からこの魚を数匹飼育しており、2014年には人工授精にも成功しました
しかし、今回の取り組みは、環境省と日本動物園水族館協会との協定に基づく「生息域外保全」として特に重要なものです
新たに迎えた91匹は、繁殖技術の指導も受けながら、個体を増やしていく試みを行う予定です
この挑戦は日本で初めてのものであり、京都水族館の河﨑誠記・展示飼育チーム長は「地元の水族館として、繁殖技術を確立し、全国の他の水族館にも普及させたい」と意気込んでいます
また、府内の別の施設、丹後魚っ知館が閉館したことで、京都水族館は「展示や教育普及活動に加え、タンゴスジシマドジョウのような希少種の保全活動にも力を入れます」とこのプロジェクトの重要性を強調しています
タンゴスジシマドジョウは、京都の丹後地方にしか生息しない絶滅危惧種です。この魚は特徴的な横じまや縦じま模様を持ち、最大で10センチほどに成長します。2010年に発見され、行動範囲が狭く地域性が強いことから、他の河川では見つかっていません。環境省のレッドリストにも載っているため、だからこそ保護活動が必要なのです。今後には、京都水族館の繁殖技術が他の水族館にも広がり、より多くの人々にこの魚の魅力が伝わることを願っています。
- 絶滅危惧種とは、自然環境での生息地が減少し、絶滅の危険性が高いとされる動植物のことを指します。早急な保護が求められています。
- 水族館とは、海や淡水の生物を飼育し、展示している施設のことです。教育や研究の目的もあり、訪れる人々に生き物の大切さを伝えています。
- 繁殖技術とは、動物や植物を育てるための方法や技術を指します。生物の保護や増加を助けるために用いられ、特に絶滅危惧種の保全に重要です。
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