嵐山公園の鵜小屋問題と撤去命令の背景について

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嵐山公園の鵜小屋問題と撤去命令の背景について

京都市右京区に位置する嵐山公園中之島地区で進められていた鵜(う)小屋の建設が、さまざまな問題により放置されてしまいました

この鵜小屋は、嵐山通船という会社が鵜飼(うかい)を行うために設計しました

しかし、工事は途中で止まってしまい、現在は撤去命令が出されています

まず、鵜小屋がどのように設計されたのかというと、元々は一般社団法人「嵐山鵜飼観光文化振興協会」が建設の申請を行い、嵐山通船が建設を担当することになりました

しかし、2019年12月に工事が始まったものの、協会の役員であった前社長が辞任すると、工事は停止してしまったのです

現在では、鵜小屋は放置される状態になっています

この問題に対し、京都府は2023年7月に鵜小屋の撤去を命じました

その後、鵜小屋の撤去が行われたものの、撤去費用を約990万円もかけて撤去されたにもかかわらず、嵐山通船は撤去義務はないと主張しています

通船側は、「自分たちがその費用を負担させられるのは不当だ」とコメントし、撤去命令の取り消しを求めて京都地裁に訴えを起こしました

これからの嵐山の観光や鵜飼の文化を守るためにも、早急にこの問題を解決していく必要があります

観光地として名高い嵐山にとって、こうした建設問題があると、観光客の皆さんにも影響が出てしまうので、今後の展開に注目です

ピックアップ解説

「鵜飼い」とは、鵜(う)という鳥を使って魚を捕る伝統的な漁法のことです。この技術は日本の各地で行われるものですが、特に京都の嵐山では観光の一環として行われ、観光客にも人気があります。鵜飼いは毎年夏になると行われ、夜に灯篭(とうろう)を灯した船が川をゆっくりと進む様子は、まさに風情があります。そうした伝統を守るために、鵜小屋の存在は非常に重要であり、これがうまく機能しないと、私たち京都ならではの文化が存続できなくなるかもしれません。

キーワード解説

  • 鵜小屋とは、鵜飼のために鵜を飼っておく場所のことです。この場所があることで、鵜飼いを行う際に必要な鵜の管理が行いやすくなります。
  • 通船とは、鵜飼いを行うために船を運航する会社のことです。京都の嵐山では観光客向けに鵜飼いを提供している重要な企業です。
  • 撤去命令とは、ある物を撤去するように命じる法的な指示のことです。公共の利益や安全を守るために発令されます。

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