
京都の秋の風物詩とも言える「烏相撲(からすずもう)」が、重陽の節句である9月9日に上賀茂神社で開催されました
上賀茂神社は世界遺産にも登録されている神社で、ここには神様がカラスの姿を持つ「八咫烏(やたがらす)」の伝説があります
この八咫烏が日本の初代天皇である神武天皇を勝利に導いたという話は、多くの人が知っていることでしょう
この神事では、まず円すいの形をした「立砂(たてずな)」の前で、烏帽子を被り白装束を身にまとった二人が、まるでカラスのように横に飛び跳ねます
彼らは弓や刀を立てかけ、カラスになりきって「カーカーカー」「コーコーコー」とお互いに鳴き声を模倣しながら、五穀豊じょうを祈願しました
この表現方法がとてもユニークで、観客を楽しませていました
また、神事の後には地元の小学生18人が土俵で相撲を奉納しました
これには多くの観客が集まり、熱い拍手が贈られました
京都にやって来たドイツからの観光客もこの光景に心を打たれたようです
「映像ではなく、直接見ることができてとても良かった」と話しており、国際的にも関心が高まっています
このように、京都の伝統行事が外国人の心もつかむ様子を見ると、日本の文化の深さを再認識させられます
これからも多くの人に京都の良さを知ってもらえるよう、こうした行事は大切にしていきたいですね
「烏相撲」は、重陽の節句に行われる特別な行事です。この日は昔から「もしも五穀豊じょうを願うなら、カラスに頼むと良い」という言い伝えがあります。このカラスは、神武天皇を勝利に導いた八咫烏です。それが烏相撲の由来となっているのです。このユニークな行事は、京都の人たちがカラスを神聖な存在として大切に思っていることを示しています。
- 八咫烏とは、京都の上賀茂神社に伝わる神話に登場するカラスの神様です。神武天皇を勝利に導いたと言われています。
- 重陽の節句とは、旧暦の9月9日に行われる伝統的な行事で、長寿や五穀豊じょうを祝います。特別な意味があります。
- 上賀茂神社とは、京都市北区にある世界遺産の神社で、八咫烏を神の使いとしています。歴史も深い神社です。
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