
京都の京田辺市で、納豆作りの季節がやってきました
なんと、あの有名な一休禅師が始めたと言われる「一休寺納豆」が、今も手作りで作られています
これは、室町時代の頃に一休禅師が晩年を過ごした「一休寺」で行われており、美味しさとこだわりが詰まった特別な納豆なのです
「一休寺納豆」とは、蒸した大豆にこうじ菌や塩を混ぜて発酵させ、10か月間乾燥させて作る保存食です
普通の納豆と違って、糸を引かず、独特の風味が特徴です
地元の人たちにも愛されていて、今年も仕込み作業が始まりました
上旬の18日から始まった仕込み作業では、住職がスコップを使って直径1メートルほどのおけに入った、大豆を丁寧に混ぜる姿が見られました
おけの中には、合計で440キロもの納豆が仕込まれ、周りには独特のこうばしい香りが漂っています
田辺宗一住職は、「この納豆をもっと多くの人に知ってもらいたい
そして、おいしく食べてもらいたい」と笑顔で話しています
この「一休寺納豆」の仕込み作業は、来年の5月まで続き、その後さらに1年間寝かせることでまろやかさを増し、寺院などで販売される予定です
京都の伝統的な食文化をぜひ味わってみてください!
ピックアップ解説
「一休寺納豆」は、室町時代の一休禅師が始めたとされる伝統的な納豆です。この納豆は、蒸した大豆にこうじ菌や塩を混ぜ、発酵させる独自の製法で作られます。一般的な納豆と違って糸を引かないので、食べやすいのが特徴です。また、長期間の乾燥により風味が豊かになり、保存食としても重宝されています。京都では、一休寺納豆は地域の食文化として親しまれています。
キーワード解説
- 一休寺納豆とは、京都の京田辺市にある一休寺で作られる納豆で、室町時代から続く伝統食です。独自の製法で作られ、糸を引かない形が特徴です。
- こうじ菌とは、発酵に使われる微生物で、主に大豆や米などを発酵させるのに用いられます。納豆やみそなど、日本の伝統的な食品作りに欠かせない存在です。
- 保存食とは、長期間保存できる食品のことです。例えば、納豆や干物などは、食材を保存するための工夫がされています。保存食は非常食としても重要です。
前の記事: « 京都府での飲酒運転事件とその影響について
次の記事: 京都市で不正請求が発覚した就労支援施設について »
新着記事