
京都府の宮津市にある旧三上家住宅で、8月28日に「宮津城下の絵画と絵師」をテーマにした特別な講演会が行われました
地元の市民約45人が参加し、府立丹後郷土資料館からの学芸員、杉田真菜さんが美術品や絵師についての解説をしてくれました
この講演は、宮津市教育委員会と府立丹後郷土資料館の共催で行われ、1875年に設立された私塾「天橋義塾」の開校150年を祝う企画の一環です
天橋義塾は、近代宮津に多くの優れた人材を輩出しました
杉田さんが紹介したのは、天保7年(1836年)に宮津で4年間過ごした絵師、堀江有聲(ゆうせい)が描いた「唐子遊・孔雀図衝立」です
この作品は、旧三上家住宅に展示されています
衝立の両面には色鮮やかな唐子と、モノトーンの孔雀が描かれており、その対比が非常に印象的です
この記念事業は、10月まで毎月異なるテーマで行わる予定です
宮津の文化や歴史を新たに知る機会として、ぜひ参加してみてはいかがでしょうか
ピックアップ解説
堀江有聲とは、江戸時代の絵師で、彼の作品はその美しい構図と色使いで知られています。特に宮津で過ごした時間が彼の作品に大きな影響を与えたとされています。有聲が描いた「唐子遊・孔雀図衝立」は、手前の唐子の遊ぶ姿と、後ろにいる孔雀の対照的な表現が見る人の心を捉えます。絵師の技術の高さを感じながら、是非その作品を見てもらいたいですね。
キーワード解説
- 絵師とは、日本の絵画を描く専門家のことです。江戸時代には多くの優れた絵師が活躍し、さまざまなスタイルの絵画が生まれました。
- 美術品とは、アートとして評価される作品のことです。絵画、彫刻、工芸品などが含まれ、歴史的にも重要な意味を持つことがあります。
- 宮津とは、京都府に位置する市で、美しい海岸線や歴史的な文化が魅力の場所です。観光地としても人気があります。
前の記事: « 北区の調教施設での悲しい事故についての報告
次の記事: 長岡京市のハーモニカグループ「クラング長岡」の活動 »
新着記事