
先日、亀岡市保津町の「サーキュラーかめおかラボ」で、身近に見られるタンポポについて学ぶ教室が開催されました
このイベントには、親子20人が参加し、在来種のタンポポや外来種との見分け方を教わりました
また、周辺を歩いて、どんな場所にタンポポが生えているかを観察しました
講師は兵庫県立人と自然の博物館の鈴木武さん
鈴木さんは、タンポポの特徴を詳しく解説してくださいました
例えば、花を支える萼(がく)にあたる部分が上を向いているのが在来のカンサイタンポポで、反り返っているのが外来のセイヨウタンポポ
最近では、雑種も増えてきているとのことです
その後、実際に周囲での分布状況を確認しました
舗装された道路脇ではセイヨウタンポポが多く見られましたが、農地のあぜ道ではカンサイタンポポも観察できました
鈴木さんは「花が閉じて気付きにくくなるので、昼間に観察をすることが大切です」とアドバイスをされました
生息地の違いについても、カンサイタンポポは花粉を運ぶ虫が繁殖することが必要で、開発が進む地域ではセイヨウタンポポが広がりやすい傾向があると解説してくださいました
参加した児童の中には、「周りをよく見ていると、茎の色が違ったり白い毛が生えていたりするのが気になってきた
家の周りでも観察したい」と話す子もいました
この教室は、市の「地球環境子ども村」事業の一環で、12日に開催されたもので、拠点が山間の市交流会館から初めて保津川沿いにあるラボに移ったことも新鮮な経験でした
タンポポは、春に咲く代表的な花であり、その種は在来と外来の2種類があります。在来のカンサイタンポポは、昔から日本に存在しているもので、花や茎の特徴が非常にユニークです。一方で、外来のセイヨウタンポポは、外国から持ち込まれ、現在では日本の各地で見かけるようになりました。それぞれが生育する場所や条件が異なるため、観察してみることで、自然の不思議を感じることができます。学校の周りやお家付近で見つけてみると、新しい発見があるかもしれません。
- 在来種とは、その土地の環境に適応して長い間存在している生物のことです。地域固有の遺伝子を持っているため、他の地域では見られないことが多いです。
- 外来種とは、他の地域や国から持ち込まれた生物を指します。適応力が強い場合、在来種に影響を与えることがあります。
- 保津川とは、亀岡市を流れる美しい川です。夏には涼しさを感じられ、観光名所としても人気があります。
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