
冬の厳しい寒さの中、福知山市の工房では伝統的な和紙作りが行われています
ここでは「寒すき」と呼ばれる手法を使って、江戸時代から続く和紙の製造が行われているんですよ!福知山市大江町二俣にある工房の職人、田中敏弘さんが5代目の技を受け継ぎ、作業を行っています
寒すきは冷たい井戸水をたっぷり使い、原料であるコウゾやトロロアオイを水に漬けてから、特別な道具「すげた」を使って紙をすき上げます
この時期の良さは、水温が低いため雑菌が繁殖しにくく、原料が安定することです
このおかげで出来上がる和紙は、きめが細かくて、丈夫でしなやか
田中さんも、毎日の水温の変化を見極めて、品質を維持するのが本当に大変だと話しています
寒すき作業は3月上旬まで続くので、福知山を訪れた際には、ぜひその伝統を感じてみてください
ピックアップ解説
「和紙」とは、日本独自の伝統的な紙です。主にコウゾという植物の皮を使って作られます。手すきで作られる和紙は、自然素材が生かされており、環境にも優しい特徴があります。日本の文化や行事にもよく使われ、心を込めた贈り物にもぴったりで、独特の風合いを楽しむことができます。福知山の寒すきで作られる和紙は、特にしなやかで丈夫なので、手に取ってその質感を確かめるのもおすすめです。
キーワード解説
- 和紙とは、日本で作られる伝統的な紙で、主に植物の繊維を使って作られます。特にコウゾという植物がよく使われています。
- 福知山とは、京都府に位置する市で、豊かな自然が魅力です。歴史ある城や名所も多く、観光地としても知られています。
- 寒すきとは、冬の寒い時期に行われる和紙の手すき作りの方法で、低温で安定した品質の和紙ができます。
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