
京都府亀岡市薭田野町の薭田野小学校で、最近「『心の教育』人権研修会」が開催されました
このイベントは、感音性難聴の方と、脊髄損傷で車いす生活をしている方々で構成された音楽グループが出演して行われました
彼らのパフォーマンスには、手話を用いて踊る「サインダンス」と、オリジナルの楽曲が含まれており、参加者たちは人それぞれの違いを理解し、相手を思いやる大切さを学ぶ貴重な時間を過ごしました
この研修会は、同町の自治会や子ども心の教育推進委員会が毎年開催しているもので、今回の参加者は全校児童と地域住民の約110名にのぼりました
音楽グループ「4Disabilities(ヨンディサビリティーズ)」が演奏した「挨拶/あいさつ」という曲には、「おはよう」や「ありがとう」といった手話が取り入れられており、子どもたちも楽しみながらリズムに合わせて手を動かす姿が見られました
また、同小学校と南桑中学校の各学年からの作文発表も行われ、3年生の女児が人権学習で感じたことを発表しました
彼女は「『ありがとう』と言葉にするだけで、相手も自分も心がぽかぽかする」と素直な思いを語り、参加者全体が感動に包まれました
感音性難聴とは、音を感じる能力が部分的にまたは完全に失われる障害のことです。この障害を持つ方は、周囲の音や言葉を聞き取ることが難しいため、手話や読み書きなど他のコミュニケーション手段が重要になります。京都でも、このような障害を持つ方々への理解や支援の動きが高まっています。特に、教育の場では、皆が平等に学べる環境を作るための取り組みが進められています。
- 人権教育とは、人間が持つ基本的な権利について学ぶ教育のことです。特に、差別や偏見をなくすために、互いの人権を尊重する気持ちを育てることが重要です。
- サインダンスとは、手話を使いながら音楽に合わせて踊るパフォーマンスです。楽しみながら手話を学べるため、聴覚に障害のある方と交流できる良い機会となります。
- 思いやりとは、他の人の気持ちに寄り添い、理解しようとする心のことです。人との関係を築くためには、思いやりを持つことがとても大切です。
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