京都第一赤十字病院での医療過誤、男児に重度障害の悲劇

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京都第一赤十字病院での医療過誤、男児に重度障害の悲劇

京都の医療現場で悲しい出来事が起こりました

2020年に京都第一赤十字病院で、逆子を直すための医療行為が適切に行われず、男の子が重度の障害を負ってしまったのです

この件について、先日、京都地検は産婦人科医を不起訴処分にしましたが、その理由はまだ明らかになっていません

事の発端は、逆子の状態だった男児について行われた「外回転術」という手法です

外回転術とは、お腹の外から胎児の位置を回転させ、正常な向きに戻す方法です

この処置の後、医師は胎児に対して2回目の外回転術を行うべきではなかったのですが、漫然と実施し、さらに緊急の帝王切開を怠ったことで、男児の脳が損傷を受けてしまったのです

男児は生まれた後、脳性まひ(脳卒中による運動障害)やてんかん(発作を引き起こす神経の病気)などの重い障害が残ったとのこと

母親はこの医師を昨年告訴し、医療事故を病院側が認めたことで、関係者は「早期に帝王切開を行っていれば、障害の程度が軽く済んだ可能性が十分に考えられる」との検証結果を示しています

私たちはこのような悲しい出来事が二度と起こらないよう、医療現場の改善を心から願っています

医療技術は日々進化していますが、患者さんの安全が何より大切です

どんな時も、医師は患者さんの状態を最優先に考えて行動することが求められます

ピックアップ解説

「外回転術」とは、逆子の胎児をお腹の外から手で回して、正常な位置に戻す治療法です。この方法は35週未満の妊娠中の赤ちゃんに適用されることが多く、妊婦はその際に特別な注意が必要です。外回転術には、母体への負担や胎児の心拍数に影響を与える危険性が伴うため、熟練した医師の判断が不可欠です。もし成功すれば、自然分娩が可能になることもあるため、妊婦にとっては選択肢の一つとして重要です。

キーワード解説

  • 医療事故とは、医療行為において、安全であるべき治療が行われなかったことにより、患者に傷害が生じたことを指します。これは意図的でない場合も多く、医療スタッフのミスや注意不足から起こることがあります。
  • 帝王切開とは、妊婦から赤ちゃんを切開によって取り出す手術のことです。通常の経膣分娩が難しい場合や、母体や胎児に危険が考えられる場合に選択されることがあります。
  • 外回転術とは、逆子の状態にある胎児の位置を、お母さんのお腹の外から手を使って回転させる方法です。成功すれば、自然分娩を実現できる可能性がありますが、医師の技術と経験が必要です。

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