京都府の「マンボウ・ジャズ・バンド」が地元を魅了する

京都府の吹奏楽部の中でも特に注目されているのが、京都府立工業高等学校の「マンボウ・ジャズ・バンド」

この部活は、ジャズを中心に元気な演奏をすることで地域の人々に親しまれています

最近も多くのイベントやコンサートに参加し、見事なパフォーマンスを披露しているんです

所属している井田信也先生は、実はこの学校のOBであり、音楽の道を進んできた人です

高校時代はトランペットを演奏していましたが、過去には入賞を目指して一生懸命練習した思い出も持っています

3年目には部長に就任し、厳しい練習の末に結果を出した経験もあります

井田先生は、「ジャズには様々な可能性が詰まっている」と信じています

例えば、ジャズの演奏は新人部員でもすぐに上手くなり、経験者に負けない演奏ができるようになることもあります

また、演奏を終えた瞬間に子どもたちのすがすがしい表情を見るのが大好きなのだそうです

ジャズの歴史についても触れておきましょう

ジャズは、アメリカの黒人奴隷が生み出した音楽で、楽器がない環境から始まりました

井田先生は、「ジャズは、自分自身のコンプレックスを乗り越えていく力を与えてくれる音楽だ」と考えています

これから社会に出て行く子供たちには、そんな経験を生かしてほしいと願っているようです

ピックアップ解説

ジャズの歴史は非常に興味深いものです。ジャズは、19世紀のアメリカで、アフリカの文化が根づいた音楽から生まれました。当時、アフリカから運ばれた奴隷たちは、楽器を持っていなかったため、自分の声や身近なものを使って音楽を作り始めたのです。このように、ジャズのルーツには強い苦しみと希望が混ざっています。京都府で活動する吹奏楽部がジャズを演奏することは、こうした歴史を思い起こさせ、音楽が持つ力を改めて感じるきっかけとなることでしょう。

キーワード解説

• コンプレックスとは、人が抱く劣等感や不安感のことです。特に自分に対して自信が持てない気持ちを指します。
• ジャズとは、数多くのスタイルがあるアメリカ発祥の音楽ジャンルです。即興演奏やリズムの自由さが特徴で、様々な文化の影響を受けています。
• トランペットとは、金管楽器の一種で、明るくて力強い音が出せる楽器です。吹奏楽やジャズで多く使われています。