
皆さんは地震対策をどれくらい考えていますか?昨年の8月、日向灘で震源となった地震が発生し、京都でも「南海トラフ地震臨時情報」が初めて発表されました
これは私たちの生活にどのような影響を及ぼすのか、そして今後どう備えればよいのかを考えるきっかけになります
この1周年の機会に、防災の専門家である京都大学防災研究所の牧紀男教授にお話を伺いました
彼は京都府の防災会議で地域防災の見直し部会の座長を務めており、京都特有の課題についても詳しく説明してくれました
京都府内では、京都市を含む18の市町村が「南海トラフ地震防災対策推進地域」に指定されています
1年前に発表された「巨大地震注意」では、住民の間で食料品の買い占めがあったり、緊急の準備を始める人が増えました
牧教授は「この発表によって多くの人が本気で地震に備えなければならないと認識した」と述べています
しかし、京都ならではの問題もあります
観光客が多く訪れるこの街では、災害時に臨時情報をどう伝えるのかが課題です
また、京都には古い建物が多く、地震後に火災が発生するリスクもあります
避難方法についても知識を持っておく必要がありますね
今後の対応について牧教授は「地震は予測が難しいため、いつ起きてもおかしくないという認識を持つことが重要」と強調しました
その上で「防災の基本は命を守ること
ライフラインが止まった際に、どのように命を繋ぐかを地域の皆さんと協力しながら考える必要がある」と訴えています
私たちも一緒に備えを進めていきましょう
南海トラフ地震は日本の南西部、特に南海トラフという海底の溝で発生する可能性がある大地震です。これは日本で最も危険な地震とされ、11年周期で発生する可能性があると言われています。私たち京都もこの影響を受けるため、備えることが大切です。例えば、地震後はライフラインが停止し、電気や水が使えない可能性があります。この時に備えて、非常用持ち出し袋を用意することや、家具を固定することが必要になります。
- 南海トラフ地震とは、日本の南方で起こる大地震の総称で、過去に大きな被害をもたらしています。
- 防災対策とは、地震や火災などの災害から人命や財産を守るための事前の準備や対策を指します。
- ライフラインとは、私たちの生活に欠かせない水道、電気、ガスなどの基盤となるサービスのことです。
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