京都で発見された「鳴門中将物語絵巻」展覧会のご紹介

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京都で発見された「鳴門中将物語絵巻」展覧会のご紹介

日本の歴史を感じられる展覧会が、京都市で開催されています

今回は、鎌倉時代の物語「鳴門中将物語」を題材にした「鳴門中将物語絵巻」を中心に、その魅力を紹介します



「鳴門中将物語」は、後嵯峨天皇が、夫のいる女性に魅了され、その後の展開が興味深い作品です

この物語の中では、夫が出世する様子も描かれており、愛と出世が絡み合ったストーリーが楽しめます



最近、この物語を基にした「鳴門中将物語絵巻」の写本が京都文化博物館の学芸員によって、地域の住宅で発見されたことから、この展覧会が開かれることになりました



特に注目したいのは、後嵯峨天皇が武士から後継者として認められるシーンで、当時の鎌倉幕府が朝廷にどれほどの力を持っていたかが伝わってきます

また、天皇が女性に恋をする場面では、側近たちの表情が面白く描かれていて、花々や木々の美しい描写も見ることができるんです

これは、高い画力を誇る絵師によるものだといえるでしょう



さらに、この展覧会では「土蜘蛛草紙(つちぐもそうし)」やアイヌの文化を描いた「蝦夷風俗図巻(えぞふうぞくずかん)」など、合わせて23点の絵巻が展示されています

訪れた東京からの60代男性は、その絵の色合いについて「発色が素晴らしく、すごくきれいです」と歓喜の声を上げていました



京都文化博物館の橋本章学芸課長は、「絵巻物の物語を体感しながら楽しんでもらいたい」と意気込みを語っており、展覧会は8月10日まで開催されています

是非、京都に来た際には足を運んでみてください

この機会に、歴史の一端に触れることができるかもしれません

ピックアップ解説

「鳴門中将物語」は、後嵯峨天皇とその愛人との物語ですが、実は鎌倉時代というのは、日本の歴史の中でも、武士の力が強くなり、朝廷がその影響を受ける時代でもあります。この物語では、天皇が他の女性に恋をする様子が描かれたり、武士がその権力を認識する場面があります。恋愛と政治の交錯が、当時の文化や価値観を知る手助けになるのです。この物語を通じて、当時の人々がどのように愛や忠義を考えていたのかを知ることができるので、ぜひ興味を持って読んでみてください。

キーワード解説

  • 後嵯峨天皇は、鎌倉時代の天皇で、武士政権に対抗しながら、天皇としての義務を果たそうとした人物であり、日本の歴史において大きな役割を果たしました。
  • 鎌倉幕府は、1192年に源頼朝が開いた日本で初めての本格的な武士による政権で、武士が政治の中心に立つ基盤を作りました。
  • 絵巻物は、日本の伝統的な絵画形式の一つで、物語や歴史を視覚的に表現するための作品です。巻物として描かれ、見た人にストーリーを伝える役割を持ちます。

8月2日(土)

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