
京都市は29日に、就労継続支援B型事業所「エミ・クラフト」において、給付費の不正請求があったとして、その運営事業者である株式会社ZERO(伏見区)の指定を30日付で取り消すと発表しました
この不正請求に関して、市が返還を求める金額は、加算額を含めて約6700万円にも上ります
しかし、事業者側は不正を一部認めていないとのことです
市は、匿名の通報を受けてから今年5月に監査を行い、その結果、この事業者が今まで不正に給付費を受け取っていたことが発覚しました
具体的には、2023年8月の事業所指定時に、勤務する見込みがない外部の人物を管理者兼サービス管理責任者として申請していたのです
また、事業開始後も適切な管理者を配置せず、今年5月まで給付費を不正に受け取る状態が続いていたとしています
市の説明によると、ZEROは「管理責任を果たしていなかったことは認めるが、不正の意図はなかった」と主張しているそうです
このような事件は私たち京都市民にとって非常に悲しいことです
地域の信頼を損ねる行為が起きてしまったわけですから
ZEROは6月27日に事業所の廃止届を市に提出しており、利用者36人の他施設へのあっせんは、事業者側が進めているとのことです
就労継続支援B型事業所とは、障がい者の方々が就労を続けられるようサポートする事業所です。具体的には、就職するためのスキルを身につけたり、社会で必要なマナーを教わる場所です。ここで働くことで、利用者は自信を持ち、生活を充実させることができます。しかし、最近のように不正が起こると、信頼性が問われてしまいます。このことが、利用者の支援にどのような影響を与えるのか、私たちも真剣に考えるべきです。
- 不正請求とは、正しい手続きを経ずにお金を請求する行為のことです。例えば、サービスを受けていないのにお金を受け取る場合などが該当します。これは法律に違反しており、重い罰則が科されることがあります。
- 監査とは、企業や団体の活動を調査し、正しさや適正を評価することを指します。学校の成績表のように、その組織がきちんと運営されているかどうかを確認するための大切なプロセスです。
- 利用者とは、提供されるサービスを受ける人のことを指します。今回のエミ・クラフトでも、就労支援を受ける障がい者のことを利用者と言います。サービスを受けることで、生活を支える重要な存在です。
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