京都の心を感じる場所、京町家で、伝統的な正月のしつらえが展示されています
京町家は、昔からの日本の家屋で、京都の文化の象徴とも言えます
特に京都市上京区にある「冨田屋」は、明治時代から続く呉服店であり、今では国の登録有形文化財として多くの人々に親しまれています
ここでは、今月から伝統的な京都の正月のしつらえが公開されていますが、特に注目したいのは、天井からつるされた神棚です
この神棚は、西南西の方向を向いており、神さまを迎える準備が整っています
この神棚は、節分の日である2月3日まで飾られ続けます
さらに、玄関には「根引き松」という特別な松の木が飾られており、これは「地に足がつくように」という願いが込められています
床の間にも注目すべきポイントがあり、鏡餅の飾り方がとても興味深いです
鏡餅の上に乗っているのは「ダイダイ」、これは「代々続きますように」という意味があります
そして、餅から下がる昆布は「よろこぶ」にかけたもので、見た目の美しさだけでなく、意味も深いのです
また、下に敷かれた緑の葉はシダの仲間で、「子孫繁栄」を願う縁起物として飾られています
冨田屋の代表である田中峰子さんは、「正月のしつらえはすべて神さまを迎えるために行っています
日本人が築き上げてきた文化を受け継いでほしいと思っています」と語っています
この展示は、来月(2月)3日まで見ることができるので、ぜひ訪れてみてください
「神棚」とは、神さまを祀るための棚のことです。日本の家では、家庭を守り、幸せをもたらす神さまや祖先の霊を大切にしており、その象徴的な役割を担っています。京町家にある神棚は、伝統的な日本家屋における文化の深さを示しています。...
- 神棚とは、家庭内で神様を祀るための特別な棚のことです。家族の健康や幸せを願うために大切にされています。
- 京町家とは、京都特有の伝統的な町家のことで、構造や外観が地域の風土に適応したものです。
- 根引き松とは、根がついた松のことを指し、神事や正月の飾りに使われる縁起物です。地に足をつける願いが込められています。
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