
京都には多くの歴史的な出来事がありますが、その中でも特に悲しい事件の一つが「浮島丸事件」です
1945年8月24日、朝鮮人労働者約3000人が乗った海軍輸送船が舞鶴港で爆沈し、500人以上が亡くなりました
この事件を忘れないため、京都府舞鶴市にある「浮島丸殉難者を追悼する会」などの団体は、犠牲者の遺骨を祖国に返還するよう、要請書を厚生労働省に提出しました
要請書によると、祐天寺には1971年から朝鮮半島出身の旧日本軍軍人や軍属の遺骨が預けられており、これまでに韓国への返還が行われたことがありました
しかし、浮島丸事件の犠牲者280人の遺骨は、依然として返還されていないのです
遺族は老齢化が進み、早急な対応が求められています
要請書には「死ぬ前に遺骨を祖国に迎えたい」という心のこもった声も含まれています
厚労省を訪れた朝鮮人戦争犠牲者追悼会の小林喜平さんは、今年が日韓国交正常化60周年であることを指摘し、韓国の指導者たちとの会談でこの問題を議題にしてほしいと訴えました
私たち京都の皆さんも、こうした歴史を忘れず、未来に向けてどのようにいのちをつなげていくのか考える機会にしたいですね
浮島丸事件は、舞鶴市で起きた大変な悲劇です。1945年に起こったこの事件では、朝鮮人労働者たちが乗った船が爆沈し、多くの命が奪われました。実際、浮島丸には3000人以上の労働者が乗っていました。この事件は、ただの歴史に留まらず、私たちが人と人との関係や歴史をどう受け止め、次世代にどう伝えていくべきかを考えさせる大きなきっかけです。舞鶴市は今でもその記憶を大切にし、追悼行事などを通じて思いを共有しています。
- 浮島丸とは、舞鶴港で起きた悲劇的な爆沈事件のことです。1945年に朝鮮人労働者が多く乗船していたこの貨物船が爆破され、500人以上が亡くなりました。
- 追悼とは、亡くなった人を偲んでその人のことを思い出すことです。北海道で行われる風習にみられるように、特定の日や行事に行われることが多いです。
- 安置とは、亡くなった人の遺体や遺骨を特定の場所に置くことを指します。日本では、お寺や霊園などで行われ、故人を敬う大切な行為です。
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