
みなさん、ゲリラ豪雨については耳にしたことがあるでしょう
京都でも最近はこのような大雨が増えてきて、地域の人々にとって大きな悩みの一つになっています
そんな中、京都大学防災研究所の研究グループが新しい試算結果を発表しました
この試算によれば、都市部のヒートアイランド現象が原因で発生するゲリラ豪雨を軽減するためには、ビルなどからの排熱を削減することが効率的だというのです
ヒートアイランド現象とは?
ヒートアイランド現象とは、都市部で地表や建物にヒートを吸収させ、昼間の温度が高く、夜間も温度が下がりにくくなる現象のことです
この現象が積乱雲を発達させ、ゲリラ豪雨を引き起こす要因の一つとなっています
研究チームは、2023年8月に大阪で観測されたゲリラ豪雨のデータを用い、近畿地方の排熱量を段階的に10%から50%まで削減した場合の雨の強度や総降水量を試算しました
試算の結果は?
排熱量の削減率 | 降水量軽減率 | 強い雨の頻度減少 |
---|---|---|
10% | 18% | 9% |
50% | 令和の影響でこれ以上の統計は難しい | 未確定 |
未来のために私たちにできること
竹見哲也教授は、現実的には排熱量の削減幅は10〜20%程度だとしつつ、地球温暖化の影響で予想以上の豪雨の可能性もあると警告しています
「都市部の排熱量をコントロールすることは、防災対策において有効な手段の一つです」としています
私たちも家庭でのエアコンの使い方を工夫するなど、京都の自然環境を守るために何ができるか考えてみる良い機会ですね
ヒートアイランド現象について知っていますか?これは都市部で地表や建物が熱を吸収し、昼は暑く、夜も温度が下がらない現象です。その結果、都市での温度が高くなり、雨雲が発生しやすくなるのです。特に、夏場はこの現象によってゲリラ豪雨が発生することがあります。京都でも、この現象に対処する方法を考えることが大切です。私たちの身近な暮らしの中で、排熱を減らす工夫も必要ですね。
- ヒートアイランド現象とは、都市部の温度が周辺の農村部などと比べて高くなる現象のことです。これは、アスファルトや建物が日光を吸収して熱を放出するためです。
- 排熱とは、エアコンやヒーターなどの機器が動作する際に発生する熱のことを指します。この熱が都市の温度を上昇させ、ヒートアイランド現象を引き起こす原因となります。
- 防災対策とは、自然災害から人々や社会を守るための取り組みのことです。地震や豪雨に備え、訓練や設備の整備を行うことで、被害を最小限に抑えることを目的としています。
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