
京都市動物園(左京区)では、希少な淡水魚「イチモンジタナゴ」の繁殖に力を入れています
この魚は、日本の生態系にとって重要な存在ですが、長い間頭を悩ませてきました
最近、イチモンジタナゴの稚魚が急増し、昨年初めてその数が200匹を超えたという**強いニュース**があります
これまでの2桁の個体数を大きく上回り、飼育担当者たちはその理由を探っています
イチモンジタナゴは、環境省による絶滅危惧種に指定されており、保護活動が求められています
イチモンジタナゴはコイ科に属し、主に琵琶湖水系に生息しています
名前の由来は、体にある青い線にちなんでいます
この魚は、河川改修や外来種の影響で個体数が減少し、急速に絶滅の危機に瀕しています
そのため、京都市動物園は、琵琶湖疏水が繋がる平安神宮(左京区)の池にも生息するイチモンジタナゴの保全に努め、2016年から繁殖活動を本格化させました
イチモンジタナゴの繁殖は、春に専用の水槽を整えることから始まります
雄と雌を一定の比率で水槽に入れ、卵を産むための貝、ドブガイを加えます
そして、5〜7月には産卵を迎えます
初めの年には100匹以上の幼魚が誕生したものの、その後は数が減り続け、2021年にはわずか7匹のみが確認されましたでした
しかし、2022年から状況が一変しました
前年の数を回復し、23年には153匹、24年には203匹と、前年を超える豊作に成功しています
担当者は、今年の繁殖も期待できるかは不透明だと話すものの、「これまでのデータを基にした再現性のある取り組みを続けていきたい」と意気込んでいます
今年も多くの稚魚が誕生することを願い、引き続き頑張ってほしいですね
イチモンジタナゴは、コイ科に属する淡水魚で、琵琶湖水系に多く生息しています。その名前は、体にある青い線に由来しています。この魚は、環境の変化によって個体数が減少しており、保護が必要です。特に、外来種や河川改修などが影響しています。最近の繁殖活動は、そうした危機から復活を目指す一環として大変重要です。京都市動物園では、貝を使った繁殖方法を工夫し、生命を育む土壌を整えてきました。
- 絶滅危惧種は、野生での生存が危ぶまれる動植物のことを指します。これらの種は、環境の変化や人間活動によって数が減少し、保護が求められています。
- 淡水魚とは、海ではなく淡水に生息する魚のことです。川や湖などの淡水域で生活し、代表的なものにはコイや鯉、イチモンジタナゴなどがあります。
- 琵琶湖水系とは、滋賀県にある琵琶湖を中心とした河川の流域のことです。この地域には多様な生物が生息しており、特に淡水魚の生態系が豊かです。
前の記事: « 京都サンガFC、柏戦での追いつきで運勢上昇中!
次の記事: 右京区の愛宕念仏寺で中国人男性が不法侵入 »
新着記事