
京都市下京区の梅小路公園では、毎年多くの人が集まる野外音楽イベント「京都音楽博覧会(音博)」が開催されています
この音博では、たくさんの楽しむだけではなく、環境にも優しい取り組みが行われています
特に嬉しいニュースは、イベントで出た食品ごみから作られた堆肥の引き渡し会が最近公園で行われたことです
この堆肥は、音博を主催するロックバンド「くるり」の岸田繁さんや、地域のボランティアたちの協力によって作られました
この取り組みは、2022年から始まった「資源がくるりプロジェクト」に基づいていて、音博で出た食品ごみを回収し、公園内にあるコンポスト・ステーションで分解と発酵を行い、堆肥として再利用しています
これにより、資源の循環を促進することが目指されています
引き渡し会は3月24日に行われ、プロジェクトにかかわる人たちが参加しました
昨年の音博で回収した約320キロの食品ごみを元に作られた、約1200リットルの堆肥の一部が市民団体や京都水族館と分けられました
京都水族館では、育てた野菜や米にこの堆肥を使います
さらに、このプロジェクトは今年、京都市が主催する「京都環境賞」の特別賞を受賞したとのこと
岸田さんは「地域のみなさんとともに、堆肥を作る活動を少しずつ広げていきたい」と語っており、今後の展開にも期待が高まります
「コンポスト」とは、食品や庭のいらないものを集めて分解し、土のような状態にすることを言います。この方法を使うことで、私たちは自然の力を利用し、ゴミを減らすことができます。コンポストは、野菜や花の育成にも役立ち、家庭園芸や公園などで広く利用されています。特に京都のような文化と自然が融合する地域では、こうした取り組みが重要です。地域の方々が集まり、直接土づくりに関わることで、環境への意識も高まります。
- 資源がくるりプロジェクトとは、音楽イベントで出た食品ごみを有効利用することで、環境保護に寄与する取り組みのことです。
- 京都環境賞とは、京都市が環境保護に貢献する活動に贈る表彰制度です。この賞は、地域の取り組みを広げるきっかけになっています。
- ロックバンド「くるり」とは、京都を拠点に活動する人気の音楽グループで、地元の文化や環境に大きく関わっています。
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