京都大学が挑む木造人工衛星リグノサットプロジェクト

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最近、京都の研究機関が新しい試みを始めました

京滋地域の国公立大学では、研究プロジェクトや教育の充実を目指すために、クラウドファンディング(CF)を利用することが増えています

これによって、一般の人々から資金を集め、夢のあるプロジェクトを実現しようとしています

京都大学が挑戦する木造人工衛星

京都大学は、世界で初めて木造の人工衛星「リグノサット」の2号機を作るため、クラウドファンディングを行っています

昨年12月に打ち上げた1号機は、宇宙と地上の通信に問題がありました

この課題を解決し、2号機に活かすための資金を募っています

木材の新しい可能性

木造人工衛星の最も大きな特徴は、運用後にごみがでないことです

一般的な金属製の衛星は、大気圏に戻る際に微細なちりを残しますが、木材は燃えてしまうため、その心配がありません

これは宇宙にとっても、地球環境にとっても良いことです

リグノサット1号機の成果と課題

京大と住友林業の共同開発による1号機は、10センチの立方体の形をしています

昨年12月、国際宇宙ステーション(ISS)から宇宙へと放たれ、振動にも耐えることができました

しかし、地上との通信が確認できていないことが一つの課題です

2号機への期待

2号機では、通信システムのトラブルを精査した後に新しい形状(二つの立方体をつなげた構造)を考えています

内部にはアンテナを収納し、容積を倍にすることで、技術面でも進歩を目指しています

2027年には打ち上げ予定です

クラウドファンディングの資金目標

クラウドファンディングの目標金額は1千万円

プラットフォーム「READYFOR」で、4月30日まで協力を求めているそうです

募ったお金は地上実験のための移動費などに使われます

プロジェクトリーダーの仲村匡司教授は、「木材が宇宙に行くなんて想像もしていなかったが、1号機は私の期待を超えていった」と語り、宇宙や森に興味を持つ人々に応援を呼びかけています

興味のある方は、こちらからチェックしてみてください

ピックアップ解説

木造の人工衛星、リグノサットは、京都大学と住友林業が共同開発したもので、木材を用いて宇宙に挑戦するユニークなプロジェクトです。木材を使うことで、運用後にごみが出ないという特性があります。通常の金属製衛星は、大気圏に戻る際に微細なちりを撒き散らしますが、木材の場合は燃え尽きるため、地球環境に優しい選択となります。この試みは、宇宙技術と環境問題の接点でもあり、今後の動向が期待されます。

キーワード解説

  • 木材とは、樹木から採取された木のことです。建築や家具、工芸品など、さまざまな製品に使われており、自然の素材としてリサイクルが可能です。
  • クラウドファンディングとは、多くの人から少しずつお金を集めて、プロジェクトを実現するための仕組みです。インターネットを通じてアイデアを発表し、支援してもらいます。
  • 宇宙とは、地球を含む全ての天体が存在する空間のことです。星や惑星、銀河などが広がっており、現在も研究が進んでいる神秘的な場所です。

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