
京都府向日市で目立つ活動をしている木村作彦さん(72歳)は、趣味の電子工作の技術を生かし、毎月1回「おもちゃの病院」の「医者」として地域の子どもたちに貢献しています
彼は「大切なおもちゃを再び使えるようにし、子どもたちの豊かな心を育みたい」と意気込んでいます
木村さんは小学生のときに作ったゲルマニウムラジオに感動し、それがきっかけで電子工作に目覚めました
中学時代にはラジオクラブに加入し、さらにその技術を磨きました
大阪の大学では物性工学を学び、卒業後には向日市消防本部に就職しました
消防署長を務めた後、現在は鶏冠井区長という地域のリーダーとしても活動しています
木村さんは忙しい毎日を送る中、鉄道模型や帆船模型作りが趣味で、自宅の工房にはLEDのイルミネーションやGPS衛星の時刻情報を受信する時計といった作品が並んでいます
15年ほど前から、動かなくなったおもちゃを孫たちに頼まれて修理するようになり、次第に地域のおもちゃを直す依頼が舞い込むようになりました
「おもちゃのお医者さんみたい」という孫の言葉がきっかけで、彼は社会貢献を目指して「おもちゃの病院」を開くことを決意しました
昨秋から大山崎おもちゃ病院に通い、助言を受けながら活動準備を進めています
おもちゃの状態をチェックする自作の聴診器や、各種電池や精密ドライバー、ギアを整えた往診セットを用意し、万全の体制で臨みます
毎月第4日曜日の午前10時から正午まで、市福祉会館で市社会福祉協議会が主催するこの活動は、参加費は無料です
初回は3月23日で、木村さんの孫が通う幼稚園の保護者からも早くも予約が入っています
「子どもたちに『ありがとう』と言ってもらえるのが嬉しいです
これからはおもちゃのドクターとしても活動し、仲間を増やしていきたい」と、木村さんは意欲を語っています
「おもちゃの病院」は、壊れたおもちゃを修理することで子どもたちの遊びをサポートします。特に電子工作が得意な木村さんは、技術を駆使しておもちゃを復活させる役割を果たしています。壊れたおもちゃを見つけた子どもたちには、思い出が詰まったアイテムを再び手にできる喜びを提供します。一つのおもちゃが直ることで、子どもたちの笑顔が増える。また、修理のプロセスを通じて、子どもたちに大切にする心を伝えています。
- おもちゃとは、子どもが楽しむために作られた道具で、遊びの中で想像力や創造力を育む重要な存在です。
- 電子工作とは、電子部品を使って様々な機器や装置を作ったり、改造したりする技術のことです。
- 地域貢献とは、自分の住む地域をより良くするために行動することを指し、ボランティア活動やイベントの企画などがあります。
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