京都市では、障害者の就労を支援する施設に関して、重大な問題が発覚しました
この施設は、資格を持った常勤の責任者を配置せず、それによって得た市からの給付金を不正に受け取っていたのです
伏見区にある「エミ・クラフト」というこの施設は、障害のある利用者にアクセサリーなどを製作させ、その収入で就労を支援する事業を展開していました
しかし、京都市によれば、2019年8月に事業を開始した際、法律で義務づけられている管理者が一人もいない状態で運営されていたとのことです
この状態で、利用者に支払われる工賃に基づく給付金を不正に受け取っていたというのです
今年の3月に、何か不正があるという通報が市に寄せられ、調査の結果、実際に不正請求が確認されました
施設側は「外部事業者にすべての手続きを任せて、制度の理解が足りなかった」と説明していますが、この言い訳を聞くと、しっかりと管理する責任があるはずの施設の運営者としての自覚が足りないのではないかと感じます
京都市は、30日にこの施設の指定を取り消し、これまでの不正請求の金額に加算金を加えた合計で約6771万円を返還するよう求める処分を決定しました
利用者は5月時点で36人おり、市はおおむね別の施設に移るめどが立っているとしています
一人ひとりの利用者が安心して働ける場所を確保することが、今後の大きな課題といえそうです
「エミ・クラフト」とは、京都市伏見区の障害者の就労を支援する事業所です。利用者がアクセサリーの製作を通じて、仕事を体験しながら就労を支援していました。この施設は、普通の仕事では難しい就労の機会を提供している重要な役割を果たしています。しかし、資格を持つ管理者がいなかったことで問題が発生してしまったのです。皆で支え合う社会を作るためには、その仕組みや運営を確実にすることが大切だと思います。
- 不正請求とは、法律に反してお金やサービスを不正に請求する行為のことです。これは、詐欺の一種とされています。
- 就労支援とは、障害がある方や就職が困難な方が、働くための支援をすることです。具体的には、職業訓練や就職先の紹介を行います。
- アクセサリー製作とは、ジュエリーや装飾品を手作りすることを指します。クリエイティブな作業であり、障害者の方も自分の作品を通じて自己表現ができる大切な活動です。
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