最近、京都府では特殊詐欺の被害が増え続けており、特にお年寄りが狙われることが多くなっています
こうした状況を受けて、中京警察署は訪問介護事業者と協力し、注意喚起を行う取り組みを始めました
この取り組みは、被害を防ぐための重要なステップと言えます
具体的には、25日に行われたイベントで、訪問介護事業に従事する約60人の方が集まりました
そこで、警察官が特殊詐欺についての説明を行い、訪問介護ヘルパーに対して府内での詐欺の実情を伝えました
特に、警察を装った詐欺が多いことや、国際電話が悪用されるケースについて詳しく説明されました
この後、ヘルパーの方々は利用者の自宅を訪問し、「今すぐ国際電話の利用を止めるように」と記されたチラシを配布しました
92歳の男性は、この取り組みについて「身近なヘルパーから説明を受けると心強いです
今後はもっと注意しようと思います」と話していました
さらに、京都府警察本部によれば、2023年5月末までの時点で、府内の特殊詐欺の被害額は約5億6600万円に達しています
この金額は、昨年の同時期の2倍以上であり、このままのペースでは2014年に記録した過去最悪の被害額を上回る可能性もあるとのことです
中京警察署の安田正樹 生活安全課長は「警察だけではなく地域の皆さんにも協力してもらい、みんなで詐欺被害を減らしていきたい」と強い思いを述べていました
特殊詐欺とは、主に電話やインターネットを通じて詐欺師が被害者を騙す手口のことです。特別な技巧を駆使して、例えば警察官を名乗ったり、親しい人を装ったりして信頼を勝ち取ります。特にお年寄りが狙われやすいのは、信頼しやすいからでしょう。京都府では、捜査の強化や啓発活動が進められていますが、地域全体での意識を高めることが求められています。
- 特殊詐欺とは、電話やメールを利用して、被害者を騙して金銭をだまし取る犯罪のことです。
- 訪問介護とは、介護が必要な人の自宅に訪問して、日常生活の支援や介護サービスを提供することです。
- 注意喚起とは、危険や問題に対して注意を促すことで、周囲に対策をアドバイスすることを指します。
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