京都市で、特殊詐欺の被害に遭った女性たちが立ち上がりました
なんと、80代から90代の女性9人が、約5700万円もの損害賠償を求める訴訟を起こしたのです
この詐欺事件には、指定暴力団「稲川会」が組織的に関与しているとされています
訴訟の内容を詳しく見てみると、被害に遭った9人は、令和4年から令和5年の間に、息子や上司になりすました詐欺師から電話を受けました
電話は「息子の仕事のトラブルを解決したい」といった内容で、100万円から2000万円をだまし取られ、合計で4615万円にのぼる被害に遭ったとのことです
特に今回の訴えでは、「稲川会」が自ら詐欺グループを指揮していたという点が重要です
会の会長や総裁にも責任が問われており、暴力団対策法に基づいて損害賠償を求めています
代理人の和田敦史弁護士は、「家族を助けたいという気持ちを悪用した卑劣な行為ですが、特殊詐欺は手口が巧妙化しており、立件が難しいのが実情です
民事裁判を通じて被害回復を図り、さらに犯行グループの資金源を断つことで、次なる被害を防ぎたい」とコメントしています
ピックアップ解説
「特殊詐欺」とは、他人になりすまして金銭をだまし取る犯罪のことです。特に高齢者を狙った手口が多く、犯人は親族や知人を名乗ることが一般的です。詐欺の手段は年々巧妙になっており、巧みな話術で信じ込ませるのが特徴です。例えば、急にお金が必要だと切羽詰まった状況を作り出すことで、被害者に冷静な判断をさせないようにします。京都でも、このような犯罪を防ぐために、地域での注意喚起や教育が重要です。
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