
本日は、亀岡市でとても特別な出来事がありました
亀岡高等学校の芸術系コースで学んだ画家の上野裕二郎さん(28)が、母校を訪れて初めての作品を市役所に寄贈されました
上野さんは、亀岡市に対する強い愛情を表現するために、帰郷し後輩たちと交流し、画家としての道を歩んでいく強い覚悟を伝えました
上野さんは南つつじケ丘出身で、亀岡高の普通科3類芸術系(今の美術・工芸専攻)を卒業後、沖縄県立芸術大学や東京芸術大学大学院で深く学びました
彼の作品は、東アジアの伝統的な竜や虎、鳥をテーマにしており、特に生き物が持つ「気」というエネルギーを表現しています
最近では、日本国内はもちろん、マカオでも個展を開くなど注目を集めています
今回の寄贈作品のタイトルは「赤熱(せきねつ)―昇り龍―」です
アクリルと油絵の具を使い、様々な筆運びで、龍が発するエネルギーを描き上げています
この作品は、亀岡市で開催された「城跡芸術展」に初めて参加した際に寄贈を申し出たのです
作品のサイズは縦162センチ、横130センチで、現在は市役所地下1階の「開かれたアトリエ」の入り口向かいに展示されています
今回の寄贈式では、桂川孝裕市長などの前で上野さんは、「18年間育った亀岡が制作のベースになっていて、ここに作品を残せるのは非常に嬉しい」と話されました
また、彼は同アトリエで行われている美術・工芸専攻の1、2年生による作品展も見学し、彼らのユニークな作品について説明を聞くなど、若い世代との交流を楽しんでいました
彼は、生徒たちへの講演の中で大学時代に才能ある同級生を亡くした体験を話し、「人間はいつか死ぬんだ
難しくても(専業の)画家を目指そうと思った」と力強いメッセージを送りました
亀岡市を愛し、故郷に貢献しようとする彼の姿勢は、若い世代にとって大いに励みになるでしょう
上野裕二郎さんが描く「気」は、生き物が持つエネルギーを表現するものです。日本の伝統文化では、「気」は道教や仏教にも関連する概念で、生命力や精神的な力を意味します。この考え方は、画家が作品を通して込めるメッセージの一つとも言えるでしょう。亀岡を代表するアーティストとして、上野さんの作品は、この地域の文化をさらに深めるものです。
- 亀岡高は、京都府亀岡市に位置する公立の高等学校で、特に芸術系コースが評価されています。地元の文化や美術教育に力を入れている学校です。
- 画家とは、絵を描くことを生業とする職業のことです。彼らは、キャンバスや紙の上に様々な技法を使って作品を描き、アートの世界を豊かにしています。
- 芸術とは、人間の感情や思考を表現するための創造的な活動です。絵画、音楽、舞踏、文学など多彩な形式があります。
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