
京都市上京区に位置する本法寺で、安土桃山時代に活躍した絵師・長谷川等伯の描いた大涅槃図が特別公開されています
この絵は、釈迦が亡くなった際に弟子たちが嘆き悲しんでいる様子を表していますが、面白いことに、長谷川等伯は自身の息子・久蔵を供養するためにこの絵を描いたと言われています
本法寺は、室町時代から江戸時代にかけて活躍した芸術家の作品を多く所蔵しており、毎年春にはこの大涅槃図が特別公開されます
ちなみに、大涅槃図のサイズは縦約10メートル、横約6メートルもあります
大きな絵だからこそ、その迫力には圧倒されますよ!
この涅槃図の特徴の一つは、当時としては珍しい動物が色鮮やかに描かれている点です
なんと、西洋の犬も描かれているんです
それに加えて、絵の中で木陰で悲しみに暮れる老人がいるのですが、なんとこの老人が長谷川等伯自身だと言われています
彼の心の中には、絵を通じて息子への深い愛情が込められていたんですね
本法寺の春の特別寺宝展は、4月15日まで開かれていますので、ぜひ訪れてその素晴らしい芸術を感じてみてください!京都の春のひとときを、心に残る思い出として増やしましょう
長谷川等伯は、安土桃山時代の日本画家で、特に屏風や襖に描かれる風景や人物が有名です。彼の作品は、当時の日本画に新しい風を吹き込みました。例えば、彼が描いた「松に鷹」は、日本の自然美と動物の精巧な描写が見所です。また、本法寺の大涅槃図には、等伯の心情が込められており、はっきりとした色使いと細やかな描写が特徴です。等伯の作品は、単なる絵ではなく、見る人に心の温もりや感動を与えるものなのです。
- 本法寺は、京都市上京区に位置する日蓮宗の寺院で、多くの絵画や仏教美術を所蔵していることで知られています。
- 涅槃図とは、仏教において釈迦が入滅する瞬間を描いた絵画で、弟子たちの悲しむ姿が表現されています。
- 長谷川等伯は、安土桃山時代の著名な日本画家で、特に大涅槃図や屏風絵などが評価されています。
前の記事: « 向日市デイサービスセンターで楽しい演奏会が開催
次の記事: 京都市の市営住宅火事で悲劇的な死者が増加 »
新着記事