
京都の春、みなさんはどんな風に感じていますか?最近、北野天満宮で行われた「曲水の宴(きょくすいのうたげ)」は、まさに平安時代の華やかな雰囲気を感じる素晴らしいイベントでした
「曲水の宴」は、平安時代に宮中で行われていた特別な歌会です
小川の上流からやってくる杯が、自分の前を流れる間に和歌を詠むという遊びが特徴です
この歴史ある行事は、京都市上京区にある北野天満宮で毎年行われ、2016年から始まりました
菅原道真(すがわらみちざね)を祭るこの神社では、和歌だけでなく漢詩(かんし)も詠むという新しい特徴が話題になっています
8日には、色鮮やかな平安装束(へいあんそうぞく)を着た8人の参加者が、庭園の小川のほとりで、流れてくる杯に合わせて詩を詠みあげました
目の前に流れ着いた杯に、参加者は躊躇うことなく口をつけ、観衆はその様子を見守っていました
その場には約500人の観客が集まり、「神」や「梅(うめ)」などのテーマで詠まれる作品に静かに聞き入っていました
特に愛知県から訪れた70代の女性は、「書道の先生が詠み手をしていたので見に来ました
雅楽の音色に合わせて素敵な作品を披露していて、本当に感動しました」と話していました
また、京都市内から訪れた15歳の男子生徒も、「来月から高校生になるので、友を題材にした作品に心が引かれました
貴重な場に来ることができて、とても感激しています!」と語ってくれました
このように、様々な世代の人々がこの古き良き伝統文化を楽しみ、京都の魅力を再発見する機会となっているようです
曲水の宴は、平安時代の宮中行事で有名で、特に京都ではこの伝統が息づいています。このイベントでは、詩を詠むだけでなく、その流れの中で神聖さを感じることができます。参加者たちは、流れてくる杯を見逃すまいと、驚くほど集中してそれぞれの作品を詠み上げます。新しい世代にもこの文化が引き継がれることを願うばかりです。
- 菅原道真は、平安時代の学者・政治家で、特に学問の神様として知られています。北野天満宮は、彼を祀る神社です。
- 雅楽は、日本の伝統音楽で、宮中や寺社での儀式などで演奏されます。優雅な音色が特徴で、和歌と共に楽しまれることが多いです。
- 和歌は、日本の伝統的な詩の形式で、57577の31音から成ります。特に自然や心情を詠み込むことが多いです。
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