
京都市にある「安井金比羅宮」は、名所として多くの人々に親しまれています
最近、この場所にある絵馬の展示施設「絵馬館」が改修工事のために移動されるという重要な作業が行われました
「絵馬館」は、江戸中期に建てられた木造の2階建ての建物で、その歴史は非常に長いものです
しかし、年数が経つにつれて、基礎部分の老朽化が進み、ひさしが隣の敷地に迫ってしまうといった問題も発生していました
こうした理由から、改修工事が必要とされました
興味深いのは、この絵馬館を解体するのではなく、あえてそのままの形で約90センチ移動させるという方法が取られた点です
この作業は「曳家(ひきや)」と呼ばれ、職人たちが重さ約110トンの建物を持ち上げ、特別なレールに載せてゆっくりと移動させました
この「曳家」の作業は非常に技術が必要で、慎重に行われます
作業に参加した職人たちは、1時間以上かけて移動作業を行っていました
安井金比羅宮の宮司である鳥居肇さんは、「曳家工事は穏やかに、予定通り進みました
このあとも安全に工事が行われるよう願っています」と話しています
「絵馬館」は、改修工事を終えた後、再来年の2027年春に再開を目指しています
京都の歴史や文化を大切にしつつ、未来へのリノベーションが進められていることは、私たち京都人にとっても嬉しいニュースです
「曳家」とは、古い建物を解体せずにそのまま移動させる技術のことです。例えば、伝統的な建物や貴重な文化財を保護するために用いられます。この作業には、専用の道具や高度な技術が要求され、通常は数人の職人が協力して行います。移動することで、老朽化や周囲の環境に対応することができるため、特に歴史的な建物においては重要な技術です。京都には、こうした伝統技術を守る職人が多くいるので、私たちもその技術に注目したいですね。
- 曳家とは、建物を解体せずにそのままの状態で移動させる技術のことです。
- 絵馬とは、神社などで願い事を記入するための木の板のことです。通常は神様の絵が描かれています。
- 改修工事とは、古い建物を新しくするための工事のことです。安全性や機能を改善します。
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