
京都市北区に住む12歳の女児が、学校でシャープペンシル(シャーペン)を使えないことへの困惑を投稿したことが京都新聞に取り上げられました
実は、京都や滋賀では小学校でのシャーペンの利用を認めている学校はほとんどないのです
なぜ、そんなことになっているのでしょうか?その理由を探ってみました
シャーペン使用禁止の理由とは
女児は、学習塾で初めてシャーペンの使いやすさに感動し、自分でシャーペンを使わせてもらいたいと考えるようになりました
しかし、彼女の通うノートルダム学院小学校では、シャーペンの持ち込みは禁止されています
校長の原山稔郎さんは、小学生は「美しい文字を書くこと」が大切だとし、鉛筆の優位性を強調しました
教育方針と学習指導要領
京都市教育委員会に確認したところ、シャーペン使用の事例はないとのこと
国の学習指導要領にも、特に低学年では鉛筆の使用が求められています
他市との比較
ちなみに、大阪府枚方市の五常小学校は珍しくシャーペンの使用を許可しています
学校のルールは変えられるという実践を示したいという考えから、シャーペンが解禁されたそうです
子どもたちの声
5年生の女児は、シャーペンの方が削る手間が省けると話し、鉛筆好きな友達は木の感触が好きだと言っています
どちらも一理ある意見です
教育現場では、子どもたちが自分の意見を運ぶ力を養うことが求められています
今後も京都の教育現場でのシャーペン使用についての議論が続くことでしょう
シャーペンは、シャープペンシルの略称で、芯が細い簡便な筆記具です。元々は、フリクションボールペンの登場で普及が進みましたが、現在では多くの学生たちが愛用しています。何より、字が苦手な子どもでも、同じ太さで書けるので、筆圧を気にせずにしっかりした文字が書けるのが魅力です。
- 鉛筆とは、木の外側に黒鉛の芯が入った文房具です。字を書くための基礎として、主に学校で使用されます。
- 学習指導要領とは、日本の教育制度で、各科目の学び方を定めた文書です。学年ごとに学ぶべき内容が記されています。
- 教育方針とは、学校や教育機関が掲げる教育の目標や方針のことです。学校それぞれで異なるため、特色があります。
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