このたび、京都府警は新しい女性署長、入澤今日子さんを迎えました
彼女は、向日町署で初の女性署長として、3月21日に就任しました
入澤さんは、自身の子育て経験が、ドメスティックバイオレンス(DV)や児童虐待の被害者と向き合う際に役立つと語っています
また、女性署員たちに向けては、結婚や子育てで一時的に離れても、長い目で見るとキャリアにプラスになると励ましを送っています
入澤さんは奈良県田原本町出身で、母が看護師という影響を受け、ずっと「誰かのために役立つ仕事がしたい」と思っていました
しかし、警察の仕事は考えたこともなかったと言います
ところが、大阪の大学で社会福祉を学ぶうちに、京都府警の募集ポスターを見て、思い切って応募することに
彼女は「一生の仕事に打ち込みたい」と決心しました
1988年に京都府警に入隊した入澤さんは、最初の配属先が四条交番でした
四条は観光客が多く、スリや万引きなどが横行していました
特に厄介だったのが、修学旅行生を狙った恐喝でした
ある日、私服で寺町通りをパトロール中、「修学旅行」「制服」という言葉が耳に入り、近くには10代の少年たちが集まっていました
“何かが起きる”と感じた入澤さんはすぐに署に報告し、仲間と共に現場に急行、まさに恐喝の現行犯を逮捕することに成功しました
入澤さんが警察に入った80年代は、女性警察官が非常に少なかった時代です
同期の男性は何百人もいた中で、女性はわずか6人
泊まり勤務がなく、男性と同じように働けないことに「悔しさを感じていました」と振り返ります
そのため、恐喝犯の逮捕に貢献できたことは「本当にうれしかった」と笑みを浮かべました
府警本部では、ストーカーやDV、盗撮などの取り締まりに努めてきた入澤さん
急増する特殊詐欺については「特効薬はない」と冷静に言いますが、普段から署員同士で情報を確認しあう重要性を強調し、ポスター掲示やビラ配りを通じて地道に対策に取り組んでいく意向を示しました
入澤さんの息抜きは、動画配信サービス「ネットフリックス」での海外ドラマ鑑賞だそうです
特にリーガルドラマが好きとのことです
これからも京都府警の発展と、地域の安全を見守る入澤さんに期待が寄せられます
入澤今日子さんは、今春に京都府向日町署の初女性署長に就任しました。警察の仕事の中でも、特にドメスティックバイオレンス(DV)は、家庭内で発生する問題です。DVは、暴力や脅し、精神的な虐待を含む広い概念です。入澤さんは、これらの問題に取り組むことで、被害者の心の支えになりたいと考えています。彼女の子育て経験がこの仕事に役立つと語っているように、女性ならではの視点が警察の仕事に新たな風をもたらすことでしょう。
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