京都の研究から見えるネコの魅力と歴史

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京都の研究から見えるネコの魅力と歴史

 私たちの身近にいるけれど、まだまだ謎が多い生き物がいます

それはネコです

実は、京都で行われているネコに関する研究がとても興味深い内容なので、紹介します

【写真】「大涅槃図」に描かれたネコはこちら

 最近の調査によると、2024年には日本国内のネコの飼育数が約915万5千匹に達すると予想されています

これは、ペットとしての人気が高まり続け、イヌを越えてネコが主役になったことを示しています

京都には多くのネコ好きがいるため、こうした動向は京都の盛り上がりにもつながりますね

加えて、ネコに関連するグッズの販売や愛好家の旅行も活発で、2025年には経済効果が約2兆9千億円に及ぶと、関西大学の宮本勝浩名誉教授が話しています

 しかし、なぜネコはこんなにも私たちに愛されるのでしょうか

その理由を探るべく、服部円さん(43)は京都大学での研究に取り組みました

彼女は、ペットネコと野生ネコの表情の違いに着目し、約2千枚のネコの写真を分析しました

その結果、ペットネコはリビアヤマネコなどの野生種と比べて、顔の特徴が人間の赤ちゃんに似ていることがわかりました

目と鼻の距離が近く、鼻が短いため、人間は「お世話したい」と思わせるように進化したのではないかということです

 また、歴史的背景として、仏教界ではネコが「仏敵」とされてきたことも指摘されています

京都産業大学の河本俊子さん(57)は、涅槃図に描かれている動物を調査し、33件の涅槃図を確認しました

そのうち7割はネコが控えめに描とわれていましたが、東福寺の大涅槃図には「魔除けの猫」として大切にされていることも発見しました

 この研究を通じて、ネコは単なるペットではなく、私たちの文化や歴史とも深く結びついていることがわかります

私も2匹のネコを飼っていますが、彼らと過ごすことで生活が豊かになると感じています

ネコの魅力を再発見できる素晴らしい研究が、これからも続いてほしいです

ピックアップ解説

ネコの体の特徴には、人間に愛着を持たせる「ベビースキーマ」という法則があります。これは、赤ちゃんの特徴と同じように、目と鼻の距離が近く、鼻が短いことを指します。この特徴により、ネコは私たちに可愛らしく映り、育てたいという気持ちを引き出すのです。そんなネコは、単独行動を好む一方で、人間に寄り添ってくれる特別な存在と言えるでしょう。

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