
京都府向日市にある第2向陽小学校で、歴史あるイベントが行われました
これは戦国時代、向日市地域を治めていた物集女宗入の没後450年を記念するもので、特別な給食が提供されました
その給食では、当時の携帯食「兵糧丸(ひょうろうがん)」が登場しました
今回のイベントは、全校集会での
「ふるさと学習」の一環として行われました
4年生たちは、物集女城跡などの国史跡や地域の伝統行事について発表
この取り組みは、児童たちが自分たちの故郷の歴史に思いを巡らす貴重な機会となりました
戦国時代の携帯食「兵糧丸」とは?
兵糧丸とは、戦国時代に武士たちが携帯して食べた栄養価の高い食事です
きな粉やゴマ、砂糖を混ぜて丸め、蒸したもので、戦場でも簡単に食べれました
この日は、切り干し大根の豚汁や白菜のゆかりあえなど、野菜を中心とした「物集女の戦国メシ」が提供され、昔の料理を体験する贅沢な時間となりました
児童の反応
児童たちは、竹皮の容器に入った兵糧丸を受け取り、興味津々で頬張っていました
「おもちのような食感を想像していたが、意外と硬かった」と話す3年生の赤瀬笑唯心さん
彼女は「昔の人はすごい」と笑顔で語り、もっと食べたいとおかわりを手を挙げて求める児童の姿も見られました
地域の歴史を伝える活動
全校集会の後、4年生は七つの班に分かれ、五穀豊穣を祈る伝統行事「オコナイ」や物集女城跡について、写真を使って説明しました
越村梨央さんは「物集女宗入は地域で最後のお殿さまだ
みんなに知ってもらえて良かった」と振り返り、仲間たちと共有する喜びを感じていました
藤橋葵さんは「大人になったら、子どもに伝えて大切にしていきたい」と話し、地域の歴史を受け継ぐ強い気持ちを表現しました
兵糧丸は戦国時代に武士たちが食べた食品です。持ち運びができるため、戦場でも食事として重宝されました。栄養価が高く、作り方も簡単で多くの人に親しまれていました。
- 物集女城跡とは、物集女宗入が居城としていた城の跡地で、現在では国史跡として保護されています。
- オコナイとは、五穀の豊作を祈る伝統行事で、地域で今でも行われています。地域の人々が集まり、祭りのように祝います。
- ふるさと学習とは、子どもたちが自分の住んでいる地域の歴史や文化を学ぶ教育活動のことです。地域のアイデンティティを育てます。
前の記事: « 東山区で開催される特別展「宋元仏画」の魅力とは?
次の記事: 京都の文化を支える宇治川のヨシ刈り作業について »
新着記事