
京都府京丹後市の網野町で、着物に親しむイベント「ゆかたノオト」が8月末に開催されました
この日、浴衣や甚平(じんべい)を着た家族連れが大勢訪れ、和装のファッションショーなど楽しいひとときを過ごしました
イベントの最後には、大きな輪を作って「丹後ちりめん小唄」を踊り、夏の終わりを惜しみました
主催者で実行委員長の伊東みどりさん(33歳)は、「やって良かった
住民は着物を着る機会を待っていたんだ」と嬉しそうに語りました
京丹後市は、美しい丹後ちりめんの産地として知られていますが、4月に行われる毎年恒例の「ちりめん祭り」は新型コロナウイルスの影響で中止となってしまいました
「何かやらないと」と感じた有志5人が今年の2月に「きもので丹後を応援する会」を結成し、仲間を集めて協賛金を集め、春には「きもので遊ぼう」という体験イベントも開催しました
この「ゆかたノオト」は、その第二弾にあたります
伊東さん自身は、久美浜町のパン製造カフェを運営していて、さらに丹後きものクイーンとしての経験も持っています
彼女や他のメンバーは、網野町の呉服屋や美容業に関わっています
「異業種だけど、みんな着物と関わっていて、ちりめんの産地を盛り上げたい思いは同じです」と熱く語っています
彼女は、北海道出身で高校卒業後に海上自衛隊に入隊し、その後10年間も護衛艦に乗っていました
舞鶴市に住む祖母の家で下宿し、22歳から始めた茶道では、自衛隊の制服で茶会に参加する中で、師匠から和服を勧められました
また、祖母の着物に触れて、親しみを感じたそうです
伊東さんは、「着物は他の人と柄がかぶらないし、小物の組み合わせも自由です
さらに、丹後ちりめんは肌触りが良く、歩きやすいので、気持ちも引き締まります」とその魅力を語ります
次回のイベントもクリスマスに予定されており、「もっと多くの人に着物を着てほしい
普段着のように遊び心を楽しめるようになればいいな」と願っているとのことです
「丹後ちりめん」は、京都の丹後地方で生産される高品質な生地のことです。この生地は、手触りが非常に良く、柔らかい質感が特徴です。丹後ちりめんは、その独特の風合いと丈夫さから、着物や和装小物に多く使われています。実は、ちりめんは平織りの一種で、独特のしぼ(シワ)が特徴です。このため、同じ柄でも他人と被ることが少ないという魅力があります。着物だけでなく、オリジナルのファッションとしても人気があります。
- 丹後ちりめんは、丹後地方で生産された独特のしぼを持つ絹の生地です。
- 和装とは、日本の伝統的な衣服スタイルで、着物や浴衣、甚平などが含まれます。
- ファッションショーは、最新の服やスタイルを展示するイベントで、モデルがランウェイを歩くことが特徴です。
前の記事: « 京田辺市で起こったJR列車トラブルの全貌
次の記事: 舞鶴市が静渓ポンプ場建設中止し新体制へ »
新着記事