
和束町には、地域の人々のためにおいしい肉を提供している素晴らしい精肉店があります
それが「キザキ食品」です
このお店は、今年で創業72年を迎え、店主の木﨑裕太さんは、豚肉や鶏肉、そして黒毛和牛のような特別な肉まで幅広く扱っています
彼は、和束町で生まれ育ち、家族から肉のさばき方を教わりながら仕事を続けてきました
木﨑さんは、高校の頃から商売を手伝い、「家業を継ぐ道しか考えていなかった」と笑いながら語ります
和束町は府内最大の茶産地で、最近ではイノシシやシカによる獣害が問題になっています
それでも、木﨑さんは、創業当初からジビエ(野生動物の肉)の流通に先駆けて、特製みそを使った「ぼたん鍋セット」を販売し、地域の住民に人気を集めています
2006年に父から代表を引き継いだ木﨑さんは、毎週月曜日には京都市南区にある京都食肉市場で質の良い肉を見極めるため、長年の経験を活かして肉を選んでいます
地域への貢献を大切にする木﨑さんは、インターネット通販やふるさと納税を利用して、全国的な販路の開拓にも取り組んでいます
さらに、新たな挑戦として、「京都南部ジビエ加工センター」を設立し、高機能ドッグフード「京都わじか」を開発しました
これは、シカ肉の廃棄部分を有効活用し、地域資源を大切にするための取り組みです
その加工場では、週に6頭ほどのシカ肉が使われており、「ホルモンジャーキー」や「すじふりかけ」なども作られています
しかし、木﨑さんは従業員の高齢化や猟師の担い手不足といった課題にも直面しています
「三方よし」を大切にし、創業100年を目指して、食肉流通を通じて地域の問題解決に貢献したいと考えています
「ジビエ」とは、狩猟によって得られる野生動物の肉を指します。最近では、ジビエの需要が高まっており、特にフランス料理では高級食材とされています。京都の和束町でも、イノシシやシカなどのジビエ肉を活用することで、地域 の経済活性化を目指しています。
- 地産地消とは、地元で生産された農産物や食材を地元で消費することを指します。これにより、地域経済が活性化し、食の安全性も向上します。
- ふるさと納税とは、居住地以外の自治体に対して寄付を行う制度で、寄付者はそのお礼として特産品などがもらえます。地域への貢献が期待されています。
- 食肉流通とは、生産者から消費者に至るまでの肉の流れを指します。市場を通じて鮮度の高い肉を消費者に届ける重要な役割を担っています。
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