京都の夏を彩る
祇園祭
その中でも特に注目されるのが、前祭(さきまつり)で行われる「山鉾巡行(やまほこじゅんこう)」です
豪華に装飾された山や鉾が、雨の降る都大路を堂々と進み、その迫力に心が躍ります
駒を進めてくる山鉾たちは、実は平安時代に始まった歴史ある祭りの一部
疫病退散を願うための祈りからスタートしたこの祭りは、毎年7月17日に行われており、色とりどりの山や鉾が街を彩ります
今年もその日がやってきました
7月17日、朝9時から元気に山鉾巡行がスタート
京都市中心部の四条通では、先頭に立つ「長刀鉾(なぎなたほこ)」に乗る稚児が、神聖な区間との境を示すしめ縄を刀で断ち切る場面も見ることができました
ワクワクする瞬間ですね!
また、交差点では「辻回し(つじまわし)」と呼ばれる、竹の上で車輪を滑らせながらの方向転換のパフォーマンスも行われており、沿道の観客からは思わず拍手が起こりました
多くの人々が集まる沿道には、茨城県から訪れた50代の会社員の女性も
彼女は「雨でも、やっぱり夏のお祭りの雰囲気を感じられて、みやびでとてもすてきです」と笑顔で感想を述べていました
このように、多くの人が心を一つにして、京都の文化や歴史を感じるひとときを過ごしています
山鉾巡行は、17日の午後1時頃まで行われる予定です
「山鉾巡行」という言葉を聞いたことがある人も多いかと思いますが、この行事は祇園祭の中で特に重要な部分を担っています。この巡行には、京都の深い歴史が詰まっています。なぜ山鉾が重要なのかと言うと、これらの山や鉾が疫病を退散させるために神様を誘うための「依り代(よりしろ)」としての役割を果たしているからです。依り代とは神様が宿る場所、または神様が来るための象徴的な存在です。この山鉾の豪華な飾り付けには、それぞれ意味があり、手作りの工芸品や地域の特産物が使われています。そのため、山鉾巡行は京都の伝統文化や職人技術を一同に見られる大切な場でもあります。
- しめ縄とは、神聖な場所を示すために張られる縄のことです。
- 辻回しとは、山鉾を特定の形で進ませるためのパフォーマンスで、技巧が必要です。
- 依り代とは、神様が宿るとされる対象物や場所のことを指します。
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