京都大学の学生新聞「京都大学新聞(京大新聞)」が、なんと100周年を迎えました!この100年という歴史は、学生たちが作り上げてきたものであり、我々京都市民にとっても大きな誇りです
4月1日には、記念号が発行され、教員や歴代の編集者たちの寄稿文や、過去の紙面を振り返る特集が盛り込まれました
こんな素晴らしい歴史を持つ新聞があることを知っていますか?
京大新聞は1925年に「京都帝国大学新聞」として創刊され、その当初は大学の公式な機関紙でした
しかし、1946年に独立してからは、学生の視点で大学の運営や部活動、研究に関する情報など、さまざまなテーマを扱うようになりました
これはとても大切な役割で、学生の意見やフィードバックが大学の運営に反映されることを助けています
記念号の中で、尾池和夫元総長は89年に掲載された「サークル棟や講堂は誰でも使えるべき」という記事に触れ、「こうした視点を持った記者に、今後も活躍してもらいたい」とエールを送っていました
さらに、山極寿一前総長からは、京大新聞が大学への批判や意見を独自の観点から伝えてきたことを高く評価し、「世界の大学や学生の動向についても深く特集し、議論を重視した報道を続けてほしい」という期待の言葉が寄せられました
記念号では、大学周辺の移り変わりを地図で振り返るコーナーや、現役の編集者たちが新聞作りへの思いを語り合う特集も組まれており、思わず読みたくなるような趣向が盛り込まれています
今の編集員たちは、この100年の節目に立ち会えて喜びを感じつつ、次の100年への責任を強く意識しています
文学部2年の岩崎陽さんは、「新聞作りに追われていたら、いつの間にか100周年を迎えてしまった
忙しかったけど、こうした節目に立ち会えて本当に嬉しいです」と語ります
一方、同じく文学部の砂川史佳さんは、「先輩たちが乗り越えてきた苦難のおかげで、私たちもこの新聞を続けられています
これからも、自分たちの声を広めるために頑張りたい」と語気を強めました
京大新聞は、学生目線で情報を届ける独自の路線を引き続き貫きながら、大学と学生との距離を縮める大切なツールであり続けます
私たちもこの新聞の存在を支え、未来の京都をより良くするために一緒に応援していきましょう!
「大学の機関紙」とは、主に大学内の情報や活動を報道するための新聞のことです。これに対して、「独立採算化」とは、大学の運営から独立して、自立的になったことを指します。京大新聞は、学生自身が運営し、自由な視点で情報を発信することで、大学との距離を感じさせない存在であることが特徴です。このような新聞が存在することで、学生たちの意見や思いが、大学の運営に反映されやすくなり、より良い学校環境が築かれていくのです。
- 機関紙とは、企業や組織内部の情報や活動を伝えるために発行される新聞や雑誌のことです。
- 独立採算化とは、独自に収支を管理し、経済的に自立することを指します。
- 学生の視点とは、学生が自らの経験や意見を反映させながら、物事を考えたり報道したりする考え方のことです。
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