先日、京都市内の東山警察署で、認知症の高齢者に関する研修会が開かれました
この研修会は、認知症の高齢者が行方不明になることに対する対応の方法を学ぶもので、初めての試みでした
参加したのは、警察官約20名と、認知症を支援する団体の代表や研究者たちです
研修の中で、元京都府警の警察官で現在は支援団体の代表理事を務める中邨よし子さんが講師を務めました
彼女は、「認知症高齢者は過去を生きている人が多く、今日の日付を答えられない場合もある」と話し、認知症の特性を理解することが重要であると説きました
具体的には、認知症の高齢者が何年生きているかを確かめることで、彼らの心の中を知ることができると言います
また、中邨さんは、認知症高齢者が行方不明になる理由には必ず背景があり、それを理解した上で捜索することが大切だと指摘
具体的には、元の職場や生活に関わりのある場所を探すことが効果的だと述べました
警察によれば、今年1月から6月までの間に、京都府内で対応した保護事案3678件のうち、認知症の高齢者は2149件、なんと6割近くを占めています
この数字からも、地域における認知症の理解と支援の重要性がうかがえます
講師の中邨さんは最後に、「警察官は認知症高齢者を守るための最後のとりで
正しい理解が地域の皆さんの安心につながる」と締めくくり、地域での見守り活動のさらなる充実が必要であると強調しました
「認知症」とは、脳の働きが悪くなり、記憶や判断力が低下する病気のことです。私たちの身近な生活でも、認知症高齢者を支えるための理解が求められます。例えば、認知症になると、自分の名前や生年月日は覚えていても、現在の日付や場所を認識するのが難しくなることが多いです。家族や地域のサポートが大切で、誰もが気軽に支援できる環境づくりが求められます。
- 認知症とは、物事を考えたり、思い出したりする力が減ってしまう病気です。特に年を取ると多く見られます。
- 支援団体とは、特定の人々のニーズを満たすために活動する組織のことです。認知症高齢者を支援する団体もあります。
- 見守り活動とは、高齢者や障がい者などを地域の人々が協力して見守ることです。孤立を防ぎ、安全な生活を支える役割を果たします。
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