京都市の美化推進条例と自販機の現状

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京都市では、美しい街を保つために「美化推進条例」を制定しています

この条例は、飲料用自動販売機を設置する事業者に対して、必ず回収箱を併設することを求めるものです

しかし、1997年の施行から28年間、一度も罰金が適用されたことがないという、少し不思議な現実があります

美化推進条例は、ゴミの散乱を防いだり、再資源化を促進する目的で制定されました

また、同条例にはゴミのポイ捨てを禁じる項目も含まれています

飲料用自販機を設置する事業者は、この条例に従い届け出を行う必要があり、届け出時には回収箱の設置を証明する写真を添付しなければなりません

ところが、街を歩いていると回収箱が設置されていない自販機を見かけることが多いです

「自分のところはちゃんと設置しているのに、ずるい」といった通報も昨年度には2件ありました

京都市のまち美化推進課によれば、違反者に対して適正な設置を勧告することはあっても、罰金が適用された事例は一度もないそうです

その理由は、「ごみを押し込まれ、回収箱を撤去せざるを得ないケースが多いから」とのこと

単に罰則を適用しただけでは、回収箱の設置が進まないという現実があります

また、市が設置している一般ごみの受け皿としてのごみ箱(現在293カ所設置)を増やすことに対しては、「不法投棄を招き、周囲が散乱する恐れがある」として否定的です

さらに、「近所にごみ箱を置いてほしくない」という声もあり、住民の意見を考慮する必要があります

このような状況の中、京都市は回収箱を持たない事業者に粘り強く指導を行いながら、観光客や市民にはゴミの投棄をやめるよう呼びかけています

美しい京都を守るために、私たちも協力が必要です

ピックアップ解説

「ごみ」の分別について知っていますか?わたしたちが日常的に出すごみには、食品ごみ、プラスチック、紙などの種類があります。これらは「分別」して捨てることが重要です。分別をしっかり行うと、リサイクルが進んで資源が無駄になりません。例えば、紙は再生紙に、生ごみはコンポストとして役立ちます。みんなで頑張って分別をすると、環境が守られるので、ぜひ意識してやってみてください!

キーワード解説

  • ごみとは?私たちの生活の中で出るもののうち、再利用できないものや、捨てなければならないものを指します。家庭から出るごみは様々で、分別が大切です。
  • 再資源化とは?不要なものを新しい資源として生まれ変わらせることです。これにより環境保護が進み、資源の大切さを理解することにつながります。
  • ポイ捨てとは?ごみを、指定された場所ではなく、街中に無造作に捨てる行為を指します。美しい景観を損なうだけでなく、周囲に迷惑をかけるため、皆で防ぎましょう。

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