
京都で生まれ育った私は、最近の医療の進化に驚かされています
特に、再生医療の分野では新しい可能性が広がっており、私たちの生活に大きな影響を与えるかもしれません
そんな中、京都大iPS細胞研究財団が発表した「マイiPS」に関するニュースをお届けします
大阪市に新たなiPS細胞製造施設が誕生!
3月18日、京都大iPS細胞研究財団が患者さんの血液から作るiPS細胞、「マイiPS」を製造する専用の施設が大阪市に完成したと発表しました
この新施設は、4月から稼働を始める予定です
「マイiPS」の特徴とは?
「マイiPS」は、他の人の細胞から作ったiPS細胞と違い、患者本人の細胞を使用しているため免疫拒絶反応のリスクを大幅に減少させることができます
これにより、希少疾患の治療など、より個別化された医療の選択肢が増えると期待されています
ただ、患者ごとに細胞を作るためにはコストや製造が課題となります
特に、今まで数千万円もかかっていた「マイiPS」の製作費用を100万円程度に抑えることが目指されているのです
新しい製造拠点「Yanai my iPS製作所」
この製造施設は、大阪市北区の「中之島クロス」に整備されています
ファーストリテイリングの柳井正会長からの寄付をもとに、総工費約15億円で建設されました
設備と目指すべきは?
設備名 | 特徴 |
---|---|
自動培養装置 | 13台設置、血液からの製造工程を自動化 |
この施設では年間約千人分の「マイiPS」を製作できることを目指しており、品質の安定化も図っています
施設を公開した同財団の塚原センター長は、「マイiPSは基礎研究段階にあり、2028年の臨床研究を目標にしています
ここからが本当のスタートです!」と意欲を示しています
iPS細胞とは、さまざまな種類の細胞に成長できる特別な細胞です。この細胞はテクノロジーの進化によって、皮膚や筋肉など、ほぼすべての組織に分化(育つこと)が可能です。これにより、さまざまな病気の治療や新薬の開発が期待されています。つまり、iPS細胞は私たちの健康に革命をもたらすものであり、今後も研究が進むであろう重要な分野です。
- 免疫拒絶反応とは、体が異物を攻撃する現象です。移植された細胞や器官に対して免疫機能が過剰に働くため、拒絶反応が起きることがあります。
- 再生医療とは、傷んだ組織や器官を再生させる治療法です。細胞や組織を使って、失った機能を回復させることを目指しています。
- 基礎研究とは、あるテーマについて根本的な原理や法則を探るための研究です。応用研究の土台であり、新しい技術や治療法へとつながることが期待されます。
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