
京都府の北部を流れる由良川で、「綾部サケ放流まつり」が行われました
このお祭りは、毎年多くの人々が集まってサケの稚魚を放流し、サケの無事な遡上を願うイベントです
今回は、綾部市の青野町にある由良川花庭園近くの川岸で、親子連れが集まり、元気な稚魚たちを見送る姿が見られました
この「綾部サケ放流まつり」は、由良川サケ環境保全実行委員会によって毎年実施されていますが、昨年は不漁の影響で卵の提供が難しく、放流を果たすことができませんでした
今年は、由良川で捕獲したサケから採取した卵を育てて、規模を縮小しながらも放流が実現しました
参加したのは、地域の子どもたち約100人です
彼らは5センチほどに育ったサケの稚魚をバケツに入れて、慎重に川に流しました
このような体験は、きっと地域への愛着を育む機会になることでしょう
実行委員会の佐々木幹夫会長は、「地元の卵だけでは難しいと心配していたが、今年も放流できたことを嬉しく思っています
サケのように、参加した子どもたちが地域に戻って来てくれることを願っています」と語りました
また、15日には福知山市でも稚魚の放流が行われており、2日間で約6000匹のサケが由良川に放たれました
このような活動を通じて、地元の環境を守る意識を高めていくことが、私たちの役割でもあるのです
サケは、淡水から海水に移動し、再び淡水に戻って来る魚です。サケは生まれた川で産卵するため、故郷の水を覚えており、遠くの海を経て再び生まれた川に戻る特別な生き物です。この「帰郷」は不思議で神秘的な旅であり、サケの生活は自然界の驚異を教えてくれます。このように、地域特有の環境や文化を育むサケの存在は、私たちにとって非常に重要なのです。
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