
京都の左京区に位置する細見美術館で、江戸時代を代表する有名な絵師・伊藤若冲の作品を楽しむことができる展覧会「細見コレクション 若冲と江戸絵画」が、3月1日から開催されます
この展覧会では、若冲の作品17点が展示されており、彼の表現技法の変化をじっくりと感じることができます
若冲は1716年に生まれ、1800年に亡くなった日本の絵師で、特に動植物をテーマにした作品が多く残されています
例えば、若冲が30代で制作した「雪中雄鶏(ゆうけい)図」や「糸瓜(へちま)群虫図」は、リアルで華やかな彩色画として知られています
雪中雄鶏図では、雪が積もった植物が細かく描かれており、糸瓜群虫図では、カマキリやトンボといった昆虫がヘチマに群がる様子が緻密に表現されています
さらに、80代になってから描かれた水墨画の「群鶏図」では、勢いよく描かれた筆致から若冲の力強さを感じることができます
水墨画のため、その「黒」の濃さにも年代による違いが見られます
また、若冲と同時期に活躍した円山応挙による「若竹に小禽(しょうきん)図」や、若冲の弟子たちの作品も展示されており、江戸時代の多様な絵画を楽しむことができる機会です
展示作品はすべて写真撮影が可能なので、自分のスマホやカメラでお気に入りの作品を残すことができます
この展覧会は、細見美術館と京都新聞が共催しており、2025年5月11日までの期間中、訪れることができます
入場は有料ですが、若冲という偉大なアーティストの作品を生で見ることができる貴重なチャンスです
是非、足を運んで、京都の誇る文化財である伊藤若冲の奥深い世界を堪能してみてください
伊藤若冲は、1716年に京都で生まれた絵師で、彼の描く作品には動植物が多く含まれています。特に、彼の作品は写実的な描写が特徴で、美しさとリアルさを兼ね備えています。若冲の有名な作品の一つ、「雪中雄鶏図」では、鳥が雪の中で生き生きと描かれ、見る人の心をつかみます。若冲の作品は、単に絵として美しいだけでなく、見る人に自然の美しさを感じさせる力があるのです。
- 若冲とは、江戸時代に活躍した日本の絵師で、主に動植物をテーマにした作品を描きました。京都にゆかりが深く、その作品は今なお多くの人に愛されています。
- 細見美術館とは、京都の左京区にある美術館で、日本やアジアの美術品を中心に収蔵・展示しています。特に日本の絵画が充実していることで知られています。
- 円山応挙とは、江戸時代中期に活躍した著名な日本画家で、写生にも重きを置いた作品が多いです。若冲と同時代に、彼もまた不朽の名作を残しました。
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