
今年6月、京丹後市大宮町河辺で79歳の主婦、荻野久代さんが自費出版の詩集「えい、何と言われても」を刊行しました
この詩集は荻野さんの3冊目であり、初めて書店で手に来ることができます
詩の内容は、心に生きづらさを抱える長女との触れ合いを描いたもので、優しく受け入れてくれる社会の実現を願う気持ちが込められています
荻野さんは峰山町出身で、立命館大学で英米文学を学んだ後、結婚を機に大阪へ移住しました
2015年に京丹後市に帰郷してから、執筆を続けています
彼女の最初の詩集「野原をかける」は20年3月に自費出版され、結婚生活や子育ての思い出をつづっています
続いて刊行した2冊目では、長女との日々の中で感じた親子愛情を描き、特に自宅周辺での草花とのふれあいを表現しています
そして今回の3冊目には、24編の詩が収められています
「おかあが 生んだ子 チュン チュン よく 泣くんだ」といった詩の中で、母の深い愛情が語られています
荻野さんは「学校や職場でのいじめを受け、引きこもりがちな娘を思うと、言葉にしないではいられない」と語り、詩によってその想いを昇華させたいと話しています
詩集の表題は、長女が生きづらさを感じる学校や社会への問いかけが込められています
表紙には荻野さん自身が書いた題字と草花のスケッチが添えられ、「ひとりも取り残さない社会の実現を願っている」との思いも綴られています
詩集は多島海社から880円で販売されており、まるぜん書店マイン店で購入できます
荻野久代さんが詩集で表現する、「母と子」というテーマはとても身近なものです。特に、母親が子どもを思う気持ちは、どんな時も強いものです。荻野さんは詩を通じて、その思いを伝えています。例えば、「おかあが 生んだ子 チュン チュン よく 泣くんだ」などの詩では、母親が子どもを慈しむ姿が描かれています。このような気持ちは、誰にでも共感できるものですね。
- いじめとは、特定の人を集中的に攻撃する行為を指します。学校や職場でよく見られる現象で、言葉や行動によって相手を傷つけることがあります。
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