
京都市の修学院離宮で、長さが約1メートルの特別な鎌を使った生け垣の刈り込み作業が、先日初めて報道公開されました
修学院離宮は、江戸時代初期に後水尾上皇が建てた美しい山荘です
その庭園には、約40種類の樹木を寄せ植えした「大刈込」と呼ばれる特別な生け垣があり、広さは約6000平方メートルにも及びます
この「大刈込」の形を整える作業は、年に2回行われており、最近の作業の様子が初めてメディアに公開されました
この作業では、「打ち鎌」という特別な道具が使われ、職人たちが豪快に枝や葉を刈り込んでいきます
この鎌は刃渡りが約15センチあり、柄も含めると約1メートルの長さです
作業を行っている宮内庁京都事務所の亀井郁典主査は、「打ち鎌を使った伝統的な技術や、刈り込んだ後の美しい曲線に注目してほしい」と語っていました
「大刈込」の整える作業は、今月(7月)中旬ごろまで続く予定です
これからも美しい形が保たれるよう、職人たちが心を込めて作業を続けていくことでしょう
ピックアップ解説
修学院離宮にある「打ち鎌」は、枝や葉を切り落とすための特別な道具です。この鎌は、刃が幅広く、直線的な形状をしており、刈り込み作業を効率よく行うことができます。特に、竹や樹木の生け垣を整える際に適しており、京都の伝統的な庭作りには欠かせない存在です。竹を使った伝統的な刈り込み方法は、庭師たちの技術と繊細さが求められますので、見かける機会があればぜひ注目してみてください。
キーワード解説
- 打ち鎌とは、生け垣を整えるための特別な鎌で、刃が広くてしなやかです。職人が使う道具で、刈り込み作業では非常に便利です。
- 宮内庁とは、天皇や皇族の公務を支えるための政府機関で、歴史的な庭園や文化財の管理を行っています。
- 生け垣とは、植物を使って囲いを作ることです。特に庭や公園に多く使われ、景観を美しく保つ役割があります。
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